緊張して仕事が怖い、社会不安障害とは?症状・対応・克服方法

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緊張して仕事が怖い、社会不安障害とは?症状・対応・克服方法

人前で話したり、大勢の人と接するときに緊張するのは、誰にでもあることです。

しかし、人と接することを怖がり職場になじめない、などの行動が度を超して、仕事に支障をきたすようであれば、社会不安障害かもしれないので対応が必要です。

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電話が怖い?社会不安障害の症状

社会に出て人と交流することを怖がるのは、怒られる、自分を否定されるなど、強い不安やストレスを感じているからだと考えられます。

社会不安障害の人が不安を感じるのは、人と対面して話す場面だけではありません。

電話を怖がってとりたがらない人や、会食時にお酌ができない人なども、社会不安障害の傾向があるといえます。

それの状態がひどければ、社会不安障害という病気と診断される場合があります。

人前に出ると手が震える

社会不安障害になると、名刺交換や打ち合わせなど、人と接する場面で極度に緊張してしまいます。

手が震える、無口になるなどが主な症状で、仕事上必要なコミュニケーションがとれません。

[例]
名刺交換するときに、手が震えて止まらない

仕事への影響は?【社会不安障害】

・電話に出られない
・雑談や会食を避ける
・目上の人に失礼な態度をとる

社会不安障害とは?

社会不安障害とは、不安障害の一種です。

人前で行動することへの恐怖、不安が強く、現実に問題が起きている状態のことを意味します。

社会人に目立つのは社会不安障害、パニック障害ですが、ほかにもさまざまな不安障害があります。

何が原因?社会不安障害

社会不安障害は、軽度から重度まで、さまざまな現れ方があります。

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いずれも、性格や生活環境の影響を受けていて、社会不安障害の発症の原因をひとつにしぼることはできません

社会不安障害への対応

社会不安障害の症状を克服し、病気に打ち勝つためには、不安から逃げないことが必要です。

営業まわり、上司やお客さんとの会話の緊張感から逃げて仕事を辞めるのではなく、少しずつ慣れていくようにしましょう。

まず、社会不安障害の人が、何に不安を感じるか、対象となるものを認識します。

そのうえで、対象と向き合う訓練を始め、練習を重ねて克服をめざします。

話すこと、見られること、外出することなど、人によって問題は様々です。

[例]
30分間だけ我慢して人と話してみる。少しずつ時間を増やしていく。

社会不安障害の人への禁句

「経験が足りないんじゃない?」
「社会人としての資質に欠けるね」

仕事ができない人間だと決めつけると、社会不安障害の社員の不安がますます強くなってしまいます。

社会不安障害の人が出勤できるようになるためには?

・治療プログラムを実践
・考え方を変え、不安を軽減
・薬で震えや発汗を止める

不安障害の種類

【恐怖症】
人と接することや特定のものを恐れて、社会活動ができない。
対人恐怖、広場恐怖、視線恐怖など。

【強迫性障害】
手洗いや施錠をしたか気になって不安になり、何度も同じ行動を繰り返してしまう。

【ストレス障害】
日々のストレスや、災害・事件などによるショックが重い負担となり、不安を感じるようになる。

【パニック障害】
電車内やエレベーターの中など、特定の条件下で不安が強まり、息切れ、めまいなどのパニック症状に襲われる。

◆この記事は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長、医学博士、山本晴義先生執筆・監修「ビジネスマンの心の病気がわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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