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嗜癖と依存症について|意味・定義・違い・英語では?

自分ではやめたくてもやめられない状態を依存と呼びます。

依存の対象となるものは様々で、代表的な例としては、アルコール、タバコ、ギャンブル、買い物、仕事、恋愛、セックスなどがあります。

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依存と嗜癖の意味と定義、英語では?

依存とよく似た言葉に嗜癖(しへき)という言葉があります。

嗜癖はどちらかというと専門用語、医学用語として使われ、依存は一般用語としても使われる傾向があるようです。

英語では、依存は「dependence/ディペンデンス」、嗜癖は「addiction/アディクション」となり、医学用語だけでみてもそれぞれ違う意味で使われてきた背景があります。

ですが、現在の一般的な日本語としては、嗜癖はあまり使われず、依存や依存症という言葉が広く使われている傾向がみられます。

依存と嗜癖の違いについて

アルコールや薬物、タバコ、ギャンブルなど、その使用効果に依存して欲求を自分の意思でコントロールできなくなった状態を依存症といい、特に強度の依存状態を嗜癖(アディクション)と呼ぶようです。

ただ、今日の日本においては、依存症と嗜癖がほぼ同じような意味合いとして使われることが多くなってきているようです。

ですので、病的ではない軽度な状態が「依存」、病的で重度な状態を「依存症(嗜癖)」と考えるとわかり易いのではないかと思います。

依存症(嗜癖)の種類について

依存症(嗜癖)は、依存する対象から次の3つの種類に分けることができます。

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①物質依存(物質嗜癖)
②過程依存(過程嗜癖)
③関係依存(関係嗜癖)

①物質依存(物質依存)とは、アルコールやタバコ、薬物などの物質に依存する場合です。ここ最近、増加傾向にある摂食障害(拒食症・過食症)も食べ物という物への嗜癖(依存)といえます。

②過程依存(過程嗜癖)とは、物質ではなく行為(行動)に強く依存するケースです。例えば、パチンコなどのギャンブル、買い物、セックス、仕事などがあります。

③関係依存(関係嗜癖)とは、人間関係に依存するケースです。対象となる関係は、夫婦関係、恋愛関係、児童虐待などの親子関係などがあります。

依存症(嗜癖)への対処方法について

物質依存(物質嗜癖)の代表的な例でもあるアルコール依存や薬物依存の対処方法としては、まずは物質の摂取を断つことです。

断酒、薬物を体から抜くこととなり、入院など医師による措置が必要になる場合も少なくありません。

また、それぞれの依存症(嗜癖)にみられる特徴として、本人が病気であることを自覚していない、もしくは認めない(否認)ことが多いようです。

依存症の病気であることを認めない否認は、ある意味で心の病気といえます。

依存症(嗜癖)になると、仕事が手につかなくなったり、人間関係が壊れやすくなります。

夫婦喧嘩が多い家庭で育った子供は、子供らしい時代を経験できなかったことからアダルトチルドレンと呼ばれることもあります。

物質依存に対して、過程依存や関係依存の場合には、身体症状はありませんが心の病気としての治療が必要となり、心理療法のほか、自助グループへの参加も有効とされています。

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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