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強迫観念にとらわれる強迫神経症の原因と症状、治療と経過について

神経症のひとつに、ある観念にとらわれて、同じ行動を何度も繰り返してしまう症状があらわれる「強迫神経症」があります。

そこで今回は、強迫神経症の診断、原因、症状、治療等について書いてみたいと思います。

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強迫神経症とは?診断について

強迫神経症は、何らかの強迫観念にとらわれて、強迫行為を繰り返し行ってしまう心の病気です。

強迫神経症は、精神的な原因(心因)によるものが大きく、また本人も症状について自覚していて苦しみ悩む、という点において精神病とは区別されています。

強迫神経症の診断は、除外診断(他の精神疾患にあてはまらに)、鑑別診断(精神病ではない)、医師による面接や各種の心理検査によって、他の病気の可能性を除外した上で最終的に診断されます。

病気の原因と症状について|強迫神経症

強迫神経症の原因は、身体的な原因よりも精神的な原因(心因)によるものが大きくなっています。

主な症状例としては、手を洗っても気になって何回も繰り返し洗ってしまう、家の鍵をかけたか気になって何度も確認してしまう、などの強迫行為があります。

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他にも、祟りを極端に恐れたり、占いでどんなことでもかなうと信じていたり、数字の4が気になったり、という症状のケースもあります。

また、母親が強迫神経症だと、その子どもも神経症的な傾向になりやすく、母親自身は自覚症状がないが子供は自分と母親の症状に気づいている、というケースもあります。

治療と経過について|強迫神経症

強迫神経症の症状である強迫行為を無理に止めさせたり、強迫行為を中断させると、患者本人の精神状態が不安定になってパニックをおこしてしまうおそれがあります。

強迫神経症の薬物療法では、抗不安薬が効果がみられることもありますが、重症の場合には治療が長期間かかってしまうことも少なくありません。

精神分析、心理療法を通して、強迫行為についての自覚をさせて治療を進めていくことが重要です。

まとめ|強迫神経症とは

・強迫観念にとらわれて、強迫行為を繰り返す心の病気
・強迫観念とは、自分では不条理とわかっていても消えない考えのこと
・強迫行為とは、「これをしないと気がすまない」という行為のこと
・強迫行為の例として、手が汚れている気がして何度も繰り返し手を洗っている、鍵をかけたか何回も確認行為をする、占いやまじないごとで何でもかなうと信じてしまう、などがある

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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