摂食障害は若い女性に多い?拒食症と過食症|原因と症状、特徴について
「食べる」という行動は人間が生きていく上で最も基本的な部分といえます。
摂食障害(拒食症と過食症)とは、心理的(精神的)原因によって、極端に食べなくなったり、逆に食べ過ぎてしまうという異常な食行動がみられる病気になります。
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摂食障害の発症率と原因について|拒食症と過食症
物を全然食べなくなってしまう拒食症と、逆に極端に食べ過ぎてしまう過食症は、どちらも摂食障害のタイプのひとつです。
摂食障害(拒食症と過食症)は、10代や20歳代など思春期から青年期の若い女性での発症率が高い傾向がみられます。
拒食症と過食症の発症原因については現在も研究段階であり、はっきりとした原因はわかっていませんが、どちらも心理的(精神的)な問題が原因と考えられています。
拒食症とは?症状と特徴について
拒食症とは、神経性無食欲症といい、摂食障害のひとつのタイプになります。
若い女性のダイエットがきっかけとなって拒食症を発症する例が多い傾向がみられます。
拒食症は心理的な問題が原因とされていて、親子関係、特に母親と娘との関係性やコミュニケーションに重点がおかれているようです。
ダイエットを始めていい感じに体重が減った後でも「まだ私は太っている」と思い込んでしまい、極端に食べることを拒否してしまうのが特徴的な症状です。
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骨と皮だけかと思うくらいに痩せこけても太ることに対して強く恐怖感を抱きます。
本人は自分がやせすぎであるとは認識できず、治療に対して抵抗することも少なくありません。
拒食症の影響として、身体にも深刻な症状があらわれるようになりますが、本人は異常に行動的かつ活動的になります。
過食症とは?症状と特徴について
過食症とは、神経性過食症という摂食障害になります。
いわゆる無茶食いで、自分では食べることをコントロールできず、異常なほど食べ過ぎてしまいます。
ひたすらに食べ続けては、後になって「また食べてしまった」と後悔して自己嫌悪に陥ります。
過食した後に、太ってしまうことを防ぐために自分の口に指を突っ込んで吐いたり(嘔吐)、下剤や浣腸を使う例もみられます。
過食症の原因も、拒食症と同じように心理的な問題が原因と考えられていますが、はっきりとした発症原因はまだ解明されていません。
まとめ|摂食障害(拒食症と過食症)
・摂食障害は拒食症と過食症の2つのタイプがある
・拒食症と過食症は若い女性での発症率が高い
・心理的な問題が原因と考えられている
・ダイエットがきっかけで拒食症になることが多い
・拒食症の本人はやせすぎと認識できない
・過食症は食べることをコントロールできない
・過食した後、自分で吐いたり、下剤を使うケースもある
・摂食障害(拒食症と過食症)は身体に様々な悪影響を及ぼす
◆この記事は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長、医学博士、山本晴義先生執筆・監修「ビジネスマンの心の病気がわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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