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強いトラウマ?PTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因と症状について

強い精神的ストレスとなる出来事を体験したあと、一定の症状が1ヶ月以上続くとPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されます。

日本でもPTSDという診断名が徐々に広く一般的に知られるようになってきています。

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PTSDの歴史と成り立ち|心的外傷後ストレス障害

PTSD(心的外傷後ストレス障害)が診断基準としてとりあげられたのは、1980年のDSM-Ⅲからになります。

それまでは、事故や事件にあった人の精神的障害(トラウマ)は、事故や衝撃によって受けた身体的損傷によるものと考えらていて、精神的なもの、心理的なものとは考えられていませんでした。

歴史をさかのぼると、フロイトやジャネが、患者のつらい経験が原因となって身体症状を引き起こすという説を提唱したことがありますが、広く一般にはひろがりませんでした。

また第一次世界大戦後、戦争に行った兵士が戦争神経症になることが報告されましたが、戦争終結とともに忘れられていった時代もあります。

しかし、ベトナム戦争で多くの兵士が精神障害をおこしたことに伴って、PTSDの診断基準が整備されるようになったのです。

DSMでの診断基準について|PTSD(心的外傷後ストレス障害)

生命の危険があるような体験や経験、またその出来事に遭遇したときに自分の無力感や絶望感を感じた人が、出来事が終わった後になっても心の傷(心的外傷)を何かのきっかけで再体験してしまう場合、PTSDの可能性があります。

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DSM-ⅣによるPTSDの診断基準は次のポイントがあげられています。

①もととなる心の傷に関連する刺激から回避しようとする
②全般的に反応が麻痺する
③生理的に覚醒する症状が1ヶ月以上続き、通常の社会生活がおくれない

PTSD (心的外傷後ストレス障害)の原因やきっかけは?

精神的ショック、心理的苦痛などを強く感じるような事件や事故に遭うこと、またつらい体験が長く続くことなどは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因になりやすいといわれています。

例えば、戦争、地震や火事などの災害、交通事故、強盗や誘拐、レイプなどの犯罪被害などがあります。

また、子供の頃に受けた虐待やいじめなどもPTSDのきっかけになりやすい出来事と言えます。

人は人生において様々な心的外傷を経験しますが、その出来事によってPTSDになるかどうかは、その状況の微妙な違いや本人の精神的な強さも関係してきます。

PTSDの症状は?

PTSD(心的外傷後ストレス障害)にはいろいろな症状がみられます。

具体例として、当時のつらい体験を思い出して再体験するフラッシュバック、似たような状況や環境を避けて回避したり、不眠症状など身体的症状にあらわれたり、通常の日常生活に支障をきたしてしまいます。

まとめ|PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは

・PTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因は強い精神的ストレス
・戦争や災害、事故や犯罪などの出来事がきっかけとなりやすい
・フラッシュバックやトラウマ、不眠症など様々な症状が1ヶ月以上続く
・1980年のDSM-ⅢからPTSDの診断基準がつくられた

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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