短期療法(ブリーフセラピー)の考え方と目的について
現代の多くの治療方法において共通する考えの一つが「短期療法(ブリーフセラピー)」です。
短期療法とは、治療目標を明確にし、治療期間や治療回数を限定して短期間に治療効果をあげようとする治療法の総称です。
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短期療法とは|ブリーフセラピーの目的
短期療法(ブリーフセラピー)とは、短期間で治療効果をあげようとすることを目的とする心理療法の総称です。
現在、心理療法には数多くの種類が存在しますが、治療終了までに最低でも半年から数年単位の期間になることがあります。
しかし短期療法では、平均で6回から10回を目標にし、短期間での症状回復、状態改善を目指します。
短期療法の起源は、アメリカの医療保険制度で治療回数が限定され、治療者がより治療効果を高めて方法を模索した結果発展したという経緯があります。
短期療法(ブリーフセラピー)というと、M.エリクソンらの家族療法を指すことが多いのですが、広い意味としては、行動療法、認知行動療法、時間制限療法といった効率的な心理療法の総称になります。
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短期療法の考え方について
広義の短期療法(ブリーフセラピー)には以下の2つの考え方で共通しています。
①人格変容より問題解決を重視する
②受容・共感よりも能動的で積極的な技法が使われる
治療者は、治療目標を明確にするのと同時に、クライエントが持つ能力を活かして問題解決を目指すのです。
ただし、クライエントが問題や症状の治療に対して強い気持ちを持っていること、つらい事実と向き合える自我の強さなどが求められ、治療者側にも有能さ、粘り強さなどが必要となるデメリットがあり、決して短期療法が万能な治療方法というわけではありません。
「短期」という言葉のイメージだけが先行してしまい、誤解を受けやすい治療方法ですが、ただ短期間であればいい、という短絡的なものではありません。
短期療法は時代の流れとともに今でも進歩し続けている考え方です。
短期療法(ブリーフセラピー)まとめ
・治療の目的を明確にする
・平均6〜10回程度のセッション回数が目安
・認知行動療法や行動療法など効率的な心理療法の総称
・人格変容より問題解決を重視する
・受容、共感よりも、能動的で積極的な技法を用いる
・クライエント側に問題を解決したいという強い思いが必要
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