仕事のストレスが原因でアルコール依存症に?薬物依存も
薬や酒、たばこをやめるとイライラすることありませんか。
仕事のストレスのはけ口を、酒やたばこなどに求めていると、それがどんどんエスカレートして、アルコール依存や薬物依存の依存症になってしまう場合があります。
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仕事のストレスでアルコール依存に
生活に支障が出るほど、アルコールを求める状態がアルコール依存です。
飲み過ぎは悪いと頭では分かっていながら、夜中や朝方にもお酒を飲んでしまいます。
二日酔いで遅刻するのが分かっていても、深酒をしてしまったりします。
その他にも、パチンコなどギャンブルに依存して生活が破綻する人や、買い物をしないと落ち着かない買い物依存の人も、依存の対象は多様化しています。
アルコール依存の仕事への影響
・二日酔いで遅刻、欠勤する
・責任感が薄れる
・金銭感覚に乱れが出る
薬を飲まないと落ちつかない薬物依存
薬を飲んだり、たばこを吸ったりすれば、イライラは静まり、仕事に集中できます。
しかし、その習慣をやめると、精神的に不安定になってしまいます。
薬を飲むことが習慣となって薬が手放せなくなった状態が、薬物依存です。
薬物依存は覚醒剤など違法薬物だけではなく、頭痛薬などの薬を飲まないと安心できないなどのケースもあります。
薬物依存症の仕事への影響
・仕事に集中できない
・体調不良を起こしやすい
・薬の副作用で能率が低下
依存する対象は人によって様々
依存症の症状は、生活の破綻となって現れます。
会社に出勤できない、金銭を使い過ぎるなど、かなり目立つ行動になるため、家族や職場などまわりの人から気づかれやすい病気と言えます。
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仕事によるストレスからの依存の対象は、薬やアルコールなど、形のあるものだけではありません。
パチンンコや買い物、恋愛などの行動にはハマりすぎて、仕事が手につかなくなる人もいます。
中には、職場で上司に依存する、という人もいて、さまざまな依存症の種類があるのです。
一度、依存がはじまると自分の力では止めることができず、症状はエスカレートしていきます。
依存症を改善させるためには、自ら医療機関を訪れるか、周囲が受診をすすめることが必要です。
依存症への対応方法は?
軽度の依存であれば、周囲の協力をえながら行動を見直していくことで、依存症は克服できます。
薬物、アルコールなどへの依存で深刻な身体症状が出ている場合や、危険な問題行動が目立つ場合は、入院治療になることもあります。
薬がないと生きられない、という固定観念をほぐすために、心理療法や認知療法がおこなわれる場合もあります。
依存症の治療について
【入院治療】
依存する対象から生活を切り離し、習慣を根本的に変化させる。
【行動療法】
薬などの服用量や回数を徐々に減らして、通常の生活に戻してく。
依存症の人が職場復帰できるためには
・周囲にサポートを頼む
・通院して行動療法を続ける
・入院して悪循環を断ち切る
依存症患者に言ってはいけない言葉
「なんでやめられないの」
「意志が弱いんだよ」
依存症患者も自分が悪いことは分かっています。
それを責めるのではなく、現実的なサポートが望まれます。
依存症の原因は?
依存症は多くの場合、仕事のストレスや悩み事の逃げ道としてはじまります。
薬や酒があれば楽になるという精神状態になり、習慣ができてしまい、自分の意思では変えられません。
◆この記事は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長、医学博士、山本晴義先生執筆・監修「ビジネスマンの心の病気がわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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