児童相談所の相談件数は?虐待の定義と要因について

最近、新聞やTVニュースでも児童虐待が元となって子供が死亡した事件が多く報道されるようになってきていると感じますね。

子どもの虐待の問題は年々深刻になっていて、児童相談所に寄せられる相談件数も増加しているようです。

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日本よりも虐待問題が深刻なアメリカでは1974年に児童虐待防止法が制定され、日本でも2000年に児童虐待防止法が制定され、通告義務や児童保護の法律が定められるようになりましたが、児童虐待の被害を受ける子どもの数はさらに増えているのが現状です。

児童相談所への虐待の相談件数は?

児童相談所での児童虐待の相談件数は増加傾向にあります。

どれくらい増加しているのか、まずは少し前の数字からみてみましょう。

今から17年前、2000年度において、日本全国174ヶ所ある児童相談所に寄せられた子どもの虐待に関する内容の相談件数は18,804件でした。

そして現在(2017年3月時点)の最新データでは、相談件数はどれくらい増えているのでしょうか。

ここ数年の統計データをみてみると、2014年(平成26年度)における児童相談所での虐待相談は88,931件となっていています。

そして2015年(平成27年度)、日本全国の児童相談所は208ヶ所に増え、児童虐待の相談内容として対応した相談件数は103,260件と、今までで最も多くなっています(厚生労働省発表)。

2000年と比べると15年後の2015年には約10倍の虐待相談件数とすごい勢いで増加しているようですね。

厚生労働省の資料によると、

・心理的虐待が増えている

・心理的虐待が増えた大きな要因として、母親または父親の恋人や再婚相手からの暴力(直前DV)について警察からの通告が増加

・心理的虐待件数(9,918件増加)
38,775件(H26)→48,693件(H27)

・警察からの通告(9,350件増加)
29,172件(H26)→38,522件(H27)

またこれ以外にも、相談にまで至っていない子ども虐待も水面下に多数存在することを考えると、かなり大きく増加傾向にあると思われます。

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児童虐待の定義と種類

まず、児童虐待の定義について。

児童虐待とは「親または代理の保護者が加えた肉体的、精神的暴力のこと」と定義されています。

児童虐待は次の4種類に分けられます。

①身体的虐待
②心理的虐待
③性的虐待
④保護の怠慢、拒否雨

身体的虐待とは、いわゆる物理的、肉体的な虐待のことで、外傷が残ったり、生命に危険がある暴力を指します。

心理的虐待は、近年著しく増加傾向にあり、言葉や態度による虐待を意味し、不安、うつ、強い攻撃性などの精神症状を起こす心理的外傷(トラウマ)のことです。

性的虐待は近親相姦や性的暴行のことで、保護の怠慢・拒否は、健康状態を損なう衣食住や医療の放任であり、ネグレクトを意味します。

児童虐待の要因について

児童虐待は、親自身が子どもの頃の生育過程で何かの虐待を受けたことが原因となり、性格的な歪みに要因がある例が多いと考えられています。

またそれ以外にも、核家族化、少子化の影響による育児の相談相手の不在も虐待の要因のひとつと考えられます。

何かの障害があったり、落ち着きがなかったり、ききわけがない子どもも虐待を受けやすい傾向にあり、児童虐待は心理的要因、社会的要因など、様々な要因から問題が生じていると考えられます。

虐待の発見と指導について

児童虐待のうち、身体的虐待のケースは、子どもの身体にアザやケガが残ることもあり、病院、保育園、学校などの検診で発見されることが多くみられます。

心理的虐待や性的虐待、ネグレクトに関しては、身体的虐待と比べると発見が難しいのですが、主に子どもの問題行動や精神症状であらわれます。

児童虐待は、早期発見、専門家による早期介入が非常に重要で、虐待発見後は早急に児童相談所や福祉事務所に通告して対処する必要があります。

児童相談所の相談件数は?虐待の定義と要因について|まとめ

・児童相談所は日本全国に208ヶ所ある
・虐待相談件数は増加傾向にあり、2015年では過去最多と増えている(103,260件)
・心理的虐待が増加している
・核家族化、少子化、子育ての相談相手の不在も虐待の要因となっている
・親自身が虐待を受けて育った場合、子どもに虐待するケースが多いといわれている
・子どもに障害があり、虐待に発展するケースも
・児童虐待は早期発見、早期介入が重要

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