人付き合いが苦手なスキゾイドパーソナリティ障害と統合失調症の関係
スキゾイドパーソナリティ障害は、人付き合いが苦手な傾向があり、統合失調質パーソナリティ障害と呼ばれることもあります。
そこで今回は、スキゾイドパーソナリティ障害の人付き合いと、統合失調症の関係についてポイントをまとめてみたいと思います。
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人付き合いが苦手なスキゾイドパーソナリティ障害
スキゾイドパーソナリティ障害の人は、他人に関心を持たず、自分の世界に閉じこもるのが特徴のひとつです。
自分の世界に閉じこもって生活しているだけであれば、特に大きな問題になることも少ないといえます。しかし、スキゾイドパーソナリティ障害の人が他人とコミュニケーションをとる必要が求められたり、社会的な責任をとる立場に立たなければならない状況になると、困難が生じてしまいます。
例えば、恋愛などで、他人と情緒的な接触ができると、スキゾイドパーソナリティ障害の人は、不安や緊張、心理ストレスなどで混乱状態に陥ってしまい、統合失調症を発症してしまうことがあります。
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統合失調症との関係は?【スキゾイドパーソナリティ障害】
スキゾイドパーソナリティ障害は、妄想性パーソナリティ障害などと同じく、統合失調症の発症に移行しやすい可能性があるパーソナリティ障害といわれています。
というのも、スキゾイドパーソナリティ障害のベースとなっている性格や思考(パーソナリティ)が、統合失調症の病前性格と重なっていると考えられているからです。
統合失調症の発症原因には、精神的ストレスなどの環境要因に加え、統合失調症になりやすい性格「内気、控えめ、非社交的、孤独を好む、内向的で自分の世界に入りやすい」が関係しているといわれています。
統合失調症とは?
統合失調症の発症率は約1%程度で、100人に1人の割合で、10歳代から20歳代の若い年齢層において発症しやすいのが特徴です。
統合失調症の主な症状には、幻覚や幻聴、妄想などの「陽性症状」と、意欲の低下や感情鈍麻、思考力の低下などの「陰性症状」の2つがあります。
統合失調症を発症してしまうと、精神機能のネットワークがうまく機能しなくなり、人格のまとまりがなくなってしまう特徴があります。
◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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