EQ(心の知能指数)の意味は?IQとの違い、どっちが重要なの?

EQ(心の知能指数)の意味は?IQとの違い、どっちが重要なの?

心の知能指数「EQ」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

天才、頭がいい、というときに「IQ」と言いますが、「EQ」「IQ」とよく似ている言葉ですが、どのように違うのか、どちらが大切なのでしょうか。

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EQ(心の知能指数)に意味とは?

EQ(心の知能指数)とは、英語で「Emotional Intelligence」のことで、日本語では「心の知能指数」という意味で使われる言葉です。

EQの始まりは、ハーバード大学大学院の心理学博士でもあるアメリカのジャーナリスト、ダニエル・ゴールマンがはじまりです。

1995年にダニエル・ゴールマンが「EQ こころの知能指数」という本を出版し、全米でベストセラーに。そして日本でも和訳版が出版されて話題になりました。

EQ(心の知能指数)とは、自己理解や他者理解が高く、感情コントロールができるほど高くなる値のことで、「共感する能力」を意味します。

別の表現だと「人格的知性・社会的知性」ともいわれ、「人格や倫理指数」など呼ばれることもあり、IQとはまったく違う人格の高さを示す指数が「EQ」なのです。

EQが高い人ほど社会的成功者が多い

IQが高く学校の成績が優秀で、有名大学を卒業しても、必ずしも社会的に成功しているわけではありません。

その一方で、IQが高い上にEQも高い人は、自分を知り、判断力、感情のコントロール、自己回復力、共感力、社会的能力が高いのです。

人間関係が良好なので、自分の才能を十分に発揮することができ、社会においても活躍しているケースが多いのです。

EQの学習は、思春期の終わり頃までといわれていて、その時期を逃すと、大人になってから同じだけのEQを得るのに何倍も苦労するといわれ、思春期までの時期のEQ教育が重要です。

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EQとIQのどっちが重要か?

IQ が高く、有名大学を卒業し、政治家や官僚、経営者になっても、必ずしも幸せな人生をおくるとは限りません。

人を裏切り、汚職、賄賂など知能を利用した犯罪をおかす人もいます。

一般的にはIQが高いと立派な人とみなす社会風潮がありますが、EQの方が重要であることをダニエル・ゴールマンは強調しています。

IQ(知能指数)とは?

IQは、知能検査をもとにして次の公式によって算出されます。

IQ(知能指数)=MA(精神年齢)/ CA(生活年齢)×100

IQ平均値を100として、IQが100よりも大きな値位なれば、標準よりも知能が優れていることを示し、100以下の場合には標準よりも遅れていることになります。

天才のIQはどれくらい?

コックス・C・Mは、1450年から1850年の間に存在した欧米の天才282名の幼少期のIQを推定し、同じように日本の偉人のIQを青木孝頼が推定しました。

その結果は次のようになっています。

ゲーテ(185)
パスカル(180)
デカルト(150)
モーツァルト(150)
ガリレイ(145)
ミケランジェロ(145)
坪内逍遥(140)
ベートーベン(135)
ダーウィン(135)
ナポレオン(135)
野口英世(135)
新島襄(135)
ニュートン(130)
石川啄木(128)
リンカーン(125)

しかしながら、エジソンやアインシュタインなど類稀なる創造力で何か発明したり、多大な業績を収めた人物を天才とすれば、知的能力を表すIQだけでは天才かどうかを見極めることはできません。

また、絵画や音楽、文学、芸術などの才能は、IQと違って測定しにくいものです。

IQの目的は?どのように利用されているか?

IQは、もともとは、知的障害の子供を発見することを目的としています。

現在では、児童相談所や教育相談所などで、障害児の診断の方法としてIQが広く活用されています。

文部科学省によると、IQ75〜50は軽度の知的障害、50〜25が中度、25以下は重度の知的障害、と基準を定めています。

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