統合失調型パーソナリティ障害の治療について(スキゾタイパル)

統合失調型パーソナリティ障害は、スキゾタイパル人格障害ともいわれ、主な症状や特徴として、自分に超能力やテレパシーなどの特殊能力があると信じ込んだり、被害妄想や奇妙な行動や認知などがあります。

そこで今回は、その統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル人格障害)の治療についてポイントをまとめてみたいと思います。

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統合失調型パーソナリティ障害の治療について

統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル)の治療において、まず大切なポイントとしてあげられるのは「患者本人のパーソナリティを尊重すること」です。

統合失調型パーソナリティ障害の特徴でもある、人付き合いを好まない、対人コミュニケーションが苦手、自分の世界に浸りたい、集団行動や集団生活を好まず苦手、といったことを尊重した治療方針が望ましいと言えます。

医師は、無理に人づきあいをしようとしたり、苦手な集団行動に我慢して参加しようとすることを「好ましくないこと」として患者に指導し、患者本人の考え方や思考を否定せずに配慮しながら治療をすすめるのは通常です。

理解者になることが統合失調型パーソナリティ障害の治療のスタート

医師などの治療者にとっては、統合失調型パーソナリティ障害の患者の理解者になること、が治療のスタートといえます。

一般常識的な価値観ともいえる「社会的に自立して生活していくために、コミュニケーションスキルを身につけ、社会のルールを理解して遵守する」といった常識的な治療方針にしばられないことが、統合失調型パーソナリティ障害の治療では大切なポイントです。

まず第一に、統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル)の患者本人の考え方や生き方を否定せず、パーソナリティを理解し、尊重することから治療が始まるのです。

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精神的ストレスの原因を自覚すること

統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル)の患者さんの多くは、自分自身に対して無理をさせたり我慢したりと、精神的ストレスを感じていることが多い傾向があります。

治療においては、統合失調型パーソナリティ障害の人が感じているストレスがどのようなものか、どんなことが原因なのか、を把握し、本人が自覚することが大切です。

また、本人は「ストレスを感じている」こと自体を自覚していないことも多く、治療者から「無理をしないように」とアドバイスすることも必要です。

信頼関係を築くことが治療につながる

統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル)の人は、家族など身近な相手であっても、信頼関係を築くことがなかなかできない、といえます。

被害妄想で疑い深かったり、認知や思考が歪んでいるため、人を信頼することが難しく、良好な人間関係を築くことができないのです。

とはいえ、誰も信じることができない状態が続くと、統合失調型パーソナリティ障害本人の被害妄想的な考えが悪化してしまう可能性があります。家族や主治医など、患者本人にとってごく身近な人が良き理解者となり、信頼関係を築いていくことが治療につながります。

コミュニケーションスキルを身につける

統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル)の人は、人づきあいを嫌い、対人コミュニケーションが苦手なケースが多くみられます。

人と会話をするときの表情や目線、相手の話を聞く時にはあいづちを打つなど、基本的なコミュニケーションスキルを身につけることで、人づきあいにも慣れていくようにするとよいでしょう。

統合失調型パーソナリティ障害(スキゾタイパル)の治療では「人格や性格を変えること」ではなく、本来のパーソナリティを尊重し、無理なく振るまえるようになっていくことで、精神的に安定し、ストレスを軽減していくことが大切です。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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