グループ療法(集団療法)の種類と効果について

集団の力をかりることで、心の傷を癒したり、悩み事の解決へとつなげていく方法として「グループ療法(集団療法)」があります。

グループのやさしさやあたたかさ、守られている安心感、素直に自己表現できる心地よさ、仲間と共有する楽しさなどの体験を通して治療が深められていく方法です。

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グループ療法(集団療法)とは

グループ療法(集団療法)とは、少人数のグループを活用するカウンセリングの総称としてもちいられている言葉です。

グループ療法(集団療法)の対象となる人は、心に悩みや問題を抱えている人、自己成長を目指している人などで、集団の中の相互作用を活用していく心理学的なサポート方法になります。

グループの中の人間関係やあり方は常に変化するものです。

例えば、怒りや興奮、悲しみや苦しさなどの否定的感情、迷いや心の葛藤、共感や受容など、グループの中で様々な体験を通して、自己への深い気づきを得て、また他者を理解することへとつながります。

グループ療法(集団療法)は、自分という人間の確認、自己の気づき、他者の発見、物の見方や考え方の転換、人間関係の成熟をもたらしてくれます。

グループの仲間が持っている力をお互いに活用しながら、傷ついた心を治療していくのです。

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いろいろな種類があるグループ療法(集団療法)

グループ療法には、いろいろな立場や考え方があり、大きく次の4つに分類できます。

①アクション型(心理劇、交流分析、エンカウンターなど)

②精神分析型(言葉のやりとりを通して自己洞察を深める)

③行動療法型(モデリングや適応行動を強化する)

④その他の応用型(依存症患者や施設の子供の不安を解消するためのグループ体験、家族療法、治療キャンプなど)

集団療法の効果は?

グループ療法(集団療法)では以下のような効果が期待されます。

・自分への気づき
・他人への理解
・共感や受容を得る
・物の見方や考え方の変化
・人間関係の成熟
・自分という存在の再確認

グループ療法(集団療法)において、人間を癒すことができるのは同じ人間ということを実感し、「私はひとりぼっちじゃなかった」「みんなも悩んでいるんだ」「話を聞いてもえてうれしい」と、仲間とのやりとりを通して、生き生きとした自分を取り戻していくのです。

注目されているグループ療法(集団療法)

現在では、少子化や都市化が急速に進んだことで、人間関係の幅が狭くなってきています。

その結果、対人コミュニケーションにおいて、他人との上手な付き合い方や接し方を学ぶ機会が減少し、集団生活が苦手でうまく適応できない人が増加していて、不登校やいじめ、ひきこもりん発展しているケースも少なくありません。

そうした中で、集団の中で自分の考えや気持ちをうまく伝えたり、ほどよい距離感を身につけることができるグループ療法(集団療法)のような形が求めらるケースは増えていくことでしょう。

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