サイコドラマ(心理劇)とは?気になる効果と実施方法について

心の内面をドラマ(劇)の形で表現する心理療法に「サイコドラマ(心理劇)」があります。

サイコドラマ(心理劇)は、言葉でうまく表現できない心の悩みを、即興的な演劇(ドラマ)で表現することで、自己理解と自己洞察を深めていく方法です。

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サイコドラマの発祥起源

サイコドラマは、日本語では心理劇と呼ばれ、心理療法の中のグループ療法(集団療法)の技法のひとつです。

ルーマニア生まれのモレノが開発した心理療法で、グループをつくり、メンバーが即興的にドラマをつくり、演じることで、個人の自己理解や自己洞察を深めようとすることを目的としています。

サイコドラマの5つの要素

サイコドラマは次の5つの要素から成り立ちます。

①主演者
②監督
③補助自我
④観客
⑤舞台

治療者は監督の役を担当し、主演者は中心的役割、補助自我は相手役になります。

3つの代表的な方法

サイコドラマは、次の3つの技法が代表的です。

①役割交換法
②二重自我法
③鏡映法

役割交換法では、メンバーで行っている即興ドラマにおいて、途中で役割を交換して行います。例えば、母親役をしていた人が、途中から娘役の人と交代して演劇を続けたりします。

二重自我法は、主役に「もうひとりの自分」を選んでもらって、主役である自分ともうひとりの自分との間で相互的な交流をおこなう方法です。もうひとりの自分の役を「ダブル」と呼んだりすることもあります。

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鏡映法では、自分の役割を他者に演じてもらい、まるで鏡を見るかのように自分の行動やふるまいを観察する方法です。

この3つのいずれのサイコドラマの方法においても、自己理解を深めること、自己洞察をすることが中心的な目的となります。

3段階でサイコドラマを進める

サイコドラマは、3つの段階を経ながら進行していきます。

①ウォーミングアップ(20分)
②ドラマ(40分)
③シェアリング(20分)

サイコドラマ(心理劇)を始めるにあたって、まず最初は参加メンバーの緊張をほぐすためのウォーミングアップを行います。

ウォーミングアップの時間は20分程を目安として、全員でゲームをしたり体操をしたりして体を心をほぐします。

参加メンバーの緊張がほぐれてきたら、舞台に場面を設定して、即興ドラマを作っていきます。誰の役を演じるかは、主演者によってその都度変わってきます。

40程度の即興ドラマを演じた後は、みんなでドラマを演じてみて感じたことや気付いたことを話し合う「シェアリング」を行います。

シェアリングの時間の目安は20分程度とし、全体で90分くらいが平均的です。

サイコドラマの効果は?

心の内面を即興ドラマで表現するサイコドラマ(心理劇)には、客観的に自分をとらえることができ、自己理解が深まる、自己洞察が進む、自分や他者に対する新しい気づきや発見を得る効果が期待できます。

また、参加メンバーの自主性や創造性を育てることにも有効的とされています。

この心理療法は、臨床現場での心理治療以外においても、教育現場、矯正関係の分野でも広く活用されています。

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