【自己愛性人格障害の症状】プライドが高い、強い劣等感、すぐ怒る

パーソナリティ障害(人格障害)のひとつに、自己愛性人格障害があります。最近の日本では、自己愛性人格障害の患者数が増加しているのではといわれています。

そこで今回は、自己愛性人格障害の特徴や症状について、ポイントをまとめてみたいと思います。

スポンサーリンク

自己愛性人格障害の特徴と症状は?

自己愛性人格障害の人にみられる特徴や症状には、次のようなものがあげられます。

・プライドが高い
・劣等感が強い
・すぐ怒る
・自己評価が低い
・自己中心的
・自覚がない
・傷つきやすい
・孤立しやすい
・引きこもりになることも

コンプレックス・劣等感が強い

自己愛性人格障害には、①傲慢で横柄なタイプ、②消極的で控えめなタイプ、の2つのタイプがあります。

この2つのタイプは、真逆なパーソナリティのように見えますが、共通する心理としては「強いコンプレックス・劣等感」を心の底に抱えてい、という点です。

横柄で傲慢な振る舞い「尊大な自己イメージ」と、消極的で控えめ「非力な自己イメージ」といえる、この2つのタイプの自己愛性人格障害は、まるでコインの裏表の関係にあるといえます。

自己愛性と回避性は似ている?

自己愛性人格障害のうち、②控えめで消極的なタイプは、誇大的な自己を内に秘める傾向があり、回避性人格障害とよく似ているともいえます。

回避性人格障害も、同じように他人からの評価に過敏、プライドを傷つけられたくない、などの特徴があり、自己愛性人格障害と重なっています。

スポンサーリンク

また、回避性人格障害は森田神経症とほとんど同じような症状と考えることもでき、対人恐怖、視線恐怖などの症状をもちやすい傾向があります。

すぐ怒る自己愛性人格障害の患者

自己愛性人格障害の患者さんは、心の中に強い劣等感やコンプレックスを抱えていて、その劣等感を自覚させられること、他人より自分が下だとみられることに、耐え難い屈辱を感じます。

仕事でも、プライベートでも、自分の能力が周りの人から評価され、高いプライドが傷つけられなければ特に問題にならず、いい感じに過ごすことができますが、期待された仕事でミスや失敗をしてしまったり、評価や賞賛を得られなかったりすると、心の底に隠していた劣等感に直面させられてしまいます。

そして、あまりの屈辱感から、周囲の人に激しい怒りをぶつけてしまうのです。これを「自己愛的怒り」といいます。

まわりの人からみると、自己愛性人格障害の人がただ激しく怒っているだけのように見えますが、その怒りは「自己防衛本能」のひとつで、現実の非力な自分を認めたくないために起きる反応なのです。

うつ状態やひきこもりになることも

自己愛性人格障害の人は、大きな自己イメージが打ち砕かれると、本来の劣等感に悩まされ、強い自己否定の感情から、気分が落ち込んでしまい、抑うつ症状になってしまうことがあります。

事実、自己愛性人格障害の人が病院を受診するきっかけになるのがこの「抑うつ症状」のケースが多いようです。

また、自己愛性人格障害の人は、他人への思いやりや気遣いがなく、人間関係でも孤立したり、仲間はずれにされてしまうことも少なくありません。その結果、引きこもり状態に発展してしまうケースもあります。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

スポンサーリンク