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併発や合併も多いADHDとLD(学習障害)の違いは?

子供の発達障害の中で、ADHDとLD(学習障害)の2つは合併率が高いいわれています。

今回は、ADHDとLD(学習障害)の違いや共通点、ADHDとLD(学習障害)の合併症について書いてみたいと思います。

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ADHDとの合併が多いLD(学習障害)とは

ADHDとの合併率が特に高い発達障害に、LD(学習障害)があります。

LD(学習障害)とは、知的障害はないが、文字を読む、書く、算数の理解が難しかったりする発達障害です。

文部科学省の調査によると、日本全国の小中学校の約4〜5
%の子供にLD(学習障害)があると報告されています。

1クラスに1〜2人のLD(学習障害)の子供がいる、という割合です。

LD(学習障害)の症状と特徴

・LD(学習障害)の子供に知的障害はない
・文字を読むのが苦手
・字を書くのが苦手
・推論できない
・算数の計算が理解できない
・数字が分からない

ADHDとLD(学習障害)の違いと共通点について

LD(学習障害)もADHDも、どちらも子供の発達障害です。

ADHDとLD(学習障害)は、脳に何らかの機能障害があり、それが原因になっていると考えられている点では共通しています。

また、学校の授業についていけない、勉強ができない、という点においても共通しているといえます。

学校の授業内容が分からず、授業を聴いていない、黒板の内容をうつさない、ノートを書かない、勉強ができない、というように、ADHDとLD(学習障害)は、まわりの人からみると同じように見えるので、混同されたり、誤解されたりするケースが多いようです。

ADHDとLD(学習障害)の大きな違いは、学習能力に障害があるかどうかです。

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ADHDの子供は、学習能力に障害はなく、文字の読み書きは問題なくできるのですが、不注意や多動などADHDの症状のため、学校の授業に集中することができません。

その結果、勉強についていけず、勉強できないLD(学習障害)と待ち違われたりするのです。

LD(学習障害)の子供は、ADHDの不注意、多動性、衝動性といった症状はありませんが、文字の読み書きや算数の理解などの学習能力に障害があるため、文章を読めなかったり、文字を正確に書けなかったり、授業内容がわからず、勉強できない子になってしまうという違いがあります。

合併も多い、子供のADHDとLD(学習障害)

内容的にはまったく違う発達障害のADHDとLD(学習障害)ですが、実際には両方を併発(合併)している発達障害の子供も存在します。

ADHDとLD(学習障害)の両方を併発、合併している子供の場合、片方だけの場合よりも対応が難しくなります。

ADHDとLD(学習障害)の2つの発達障害に対して、適切な対応を取る必要があるからです。

また、ADHDの症状は薬で抑えることができるのですが、LD(学習障害)の症状に効果のある治療薬はありません。

子供のやる気を引き出しながら、学習への意欲をあげながら取り組み対応が大切になります。

【まとめ】

・ADHDとLD(学習障害)の合併症の子供は多い
・ADHDとLD(学習障害)はまったく違う発達障害
・LD(学習障害)は、もともとの学習能力に障害がある
・ADHDは、学習能力はあり、文字や数字を理解することの障害はないが、注意力が散漫、集中力が続かないことで、授業についていけなくなる
・ADHDとLD(学習障害)を合併している子供の対応は難しい
・ADHDは薬で症状を抑えることができるが、LD(学習障害)は治療薬がない
・LD(学習障害)の子供の割合は約4〜5%で、クラスに1〜2人いる

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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