[ADHDの対処法] 忘れ物防止対策と減らす方法とは?
ADHDの子どもは、短期記憶が持続しないため、連絡事項を聞きもらしたり、聞いていたとしても忘れてしまうことが度々あります。
ADHDの忘れ物防止対策と忘れ物を減らす方法について、どんなコツやポイントがあるのでしょうか。
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教師と家族が連携して、声かけを増やす
ADHDの子どもは一度にたくさんの内容を覚えることが苦手です。
また、忘れっぽいこともADHDの特徴のひとつです。
学校生活の中でも、帰りの会のときに教師から「明日、体操服を持ってきてください」と連絡があっても、不注意が原因で連絡事項を聞いていない、連絡帳にきちんと書いておいても、帰宅してから連絡帳を確認することを忘れてしまったりするのです。
さらには、前日の夜にちゃんと準備していたのに、朝家を出るときに持って行くのを忘れてしまう、ということもあります。
ADHDの特徴や行動特性が、忘れ物をすることを誘発する要因となっているのです。
ADHDの子どもの忘れ物を減らしたり、忘れ物を防止する対策方法としては、子どもへの声かけを増やすことが大切です。
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学校だけ、家だけ、ではなく、教師と親とがうまく連携をとり、学校と家庭の両方で忘れ物がないかを確認する必要があります。
学校では連絡帳に持ち物をきちんと書いたかどうかを教師が指導し、家庭で親がフォローする、という連携が望まれます。
持ち物をメモする習慣をつける
ADHDの子どもの忘れ物対策としては、持ち物をメモする習慣をつけることです。
学校でも終わりの会の際に、翌日の持ち物や宿題を連絡帳にきちんとメモすることが大切です。
連絡帳に記入する時間を確保し、言葉で「明日は○○を持ってくるように」と伝えるだけでなく、ADHDの子どもがきちんと書き留めたかを教師がチェックできると尚良いでしょう。
また、ADHDの子どもの中には、文字を綺麗に書くことが苦手だったり、時間がかかってしまう場合もあり、書かずに家に帰ってしまうことも少なくありません。
教師は、ADHDの子どものことは特に気にかけて「ちゃんと連絡帳に持ち物と宿題のことを書いたかな?」と声かけをすることが大切です。
まとめ:ADHDの忘れ物防止対策のポイント
・学校と家庭、教師と親とが連携をとりフォローしあう
・ADHDの子どもへの声かけを増やす
・持ち物をメモする習慣をつける
◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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