[ADHD]サポートグループへの参加のメリットは? 支援団体や支援センター

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[ADHD]サポートグループへの参加のメリットは? 支援団体や支援センター

日本国内において、発達障害であるADHDの存在が知られるようになってきたのはここ最近10年前くらいからです。

それまではADHDのことは日本ではほとんど知られておらず、支援団体やサポートセンター・期間もほとんどありませんでした。

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ですが、ADHDや発達障害について徐々に広く知られるようになり、認知度が高まったこともあって、ADHDの行動療法を提供している支援機関、支援センターも増加傾向にあります。

ADHDの支援団体や支援機関について

ADHDなどの発達障害の子どもの支援を行っている機関には次のようなものがあります。

・医療機関
・教育機関
・NPO法人
・サポートグループ
・保健センター
・発達障害者支援センター

それぞれについてもう少し詳しくみてみましょう。

ADHDの子どもの支援に役立つ団体や施設

【医療機関】
いわゆる病院のこと。発達障害の子どもを診察する診療科のある病院では、ソーシャルスキルトレーニングや行動療法を実施している場合もある。

【教育機関】
発達障害の子どもを対象としたソーシャルスキルトレーニング(SST)や行動療法を専門的に行っている機関もある。

【NPO法人・サポートグループ】
親の会、家族会、患者会とよばれるサポートグループ。発達障害をもっている本人や家族によって運営されているグループで、患者本人や家族の立場から必要性が高いと思うトレーニングを、的確に提供してもらうことができる。

【保健センター】
地域の保健センターでは、定期的にソーシャルスキルトレーニングや行動療法など、ADHDなど発達障害の支援サービスを行っている場合がある。

【発達障害者支援センター】
発達障害者支援センターでは、発達障害者や家族に対する個別面談、個別支援を実施している。

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※ただし、保健センターや発達障害者支援センターでは、ADHDについての専門家がいない場合もあるので、細かい支援を求める場合には、病院や教育機関、サポートグループに相談するほうがよい。

ADHDのサポートグループに参加するメリットとは?

ADHDのサポートグループへの参加には、次のようなメリットが考えられます。

・ADHDの全般的な情報をわかりやすく説明してくれる。
・サポート内容がADHDの子どもを対象としているものに限られるので、より的確な支援が受けられる。
・ADHDの子どもの様々な具体例を知ることができる。
・困った時の対処法など、他の親の体験談を聞くことができる。
・共通の悩みを持つ相談相手を見つけることができる。

ADHDのサポートグループへの参加がおすすめ

ADHDの子どもに関する支援サービスの情報を得るには、親の会や家族会などのサポートグループへの参加がおすすめです。

インターネットや本を読んでADHDについての情報を得ることも可能ですが、文字の情報だけでは細かいことまでわかりにくいこともあります。

家族会や親の会に参加することで、ADHDの基本的な理解から、それぞれの子どもの特徴の違い、具体的な対処法、失敗談から成功例まで、いろいろな話を聞くことができます。

また、参加しているのはみんなADHDの子どもを持つ親なので、参考になる具体例や症例も多いことでしょう。

親の会や家族会などのサポートグループがおこなっているソーシャルスキルトレーニングや行動療法は、ADHDを対象にしているので、より的確で高い効果が期待できます。

また、サポートグループに参加していると、 ADHDの最新情報も早く知ることができます。

同じような悩みを持つ親同士、仲間として、ときに相談相手としても、サポートグループに参加する意義があるといえます。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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