ADHDの子供はケガや事故率の割合が高いって本当?
発達障害のADHDがある子供は、普通の子供よりも事故率が高く、ケガをしやすい、といわれていますが、果たして本当なのでしょうか。
今回は、ADHDの子供はケガをしやすい、事故率が高いのか、について調べてみました。
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ADHDの子供の事故率は1.5倍高い
結論からいうと、ADHDの子供は、不注意の症状のため、ケガをしたり、事故にあいやすいことが研究データでも明らかになっています。
専門家の調査では、普通の子供と比べて、ADHDの子供が事故にあう確率は1.5倍程度高いといわれています。
家庭でも、学校生活においても、ADHDの子供のケガと事故を防げるように配慮することが大切です。
家庭での対応や注意点
家庭では、部屋を散らかしたまま片づけないでいると、ADHDの子供がぶつかったり、つまずいたりするリスクが高くなります。
こまめに整理整頓をする、スムーズな動線を確保するなど、ケガをしにくい家庭環境を整えるようにしましょう。
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幼稚園や学校での対応や注意点
幼稚園、保育園、小学校では、ADHDの子供ひとりのために、特別な環境を整えることは少々困難です。
ですので、まず教師が「ADHDの子供はケガや事故が多い」ということを理解し、ADHDの子供の行動に気をかけ監視する態勢をとるようにしたいものです。
ADHDの子供の行動に目をやることで、未然に防げるケガや事故があるはずです。
こうした意識は、教師だけでなく、当然親にも求められるものです。
特に、交通事故は命にも関わることですから、大人がしっかりと監視できるような状況にしておくことが望まれます。
小学生からは子供自身にも安全教育を
ADHDの子どもが小学生になれば、親に監視されずに友達と講演で遊びたいと思うものです。
ですが、ボールが道路に転がったのを取りに行き、車に気がつかずに交通事故にあるケースも多いようです。
遊ぶに行く直前に、道路に飛び出さないように、とADHDの子供に念を押しておき、一緒に遊ぶ友達に年長の子がいれば、注意してもらうようにするとよいえしょう。
また、親が時間をつくってときおり遊んでいる子供の様子を観に行くなどの対処も必要です。
◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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