ADHDの対応で生活リズムの改善と環境調整が重要な理由

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ADHDの対応で生活リズムの改善と環境調整が重要な理由

ADHDの子供の問題行動を変えるためには、環境改善や環境調整などの工夫が大切です。

目的をもって集中しやすくなるような空間づくりや、規則正しい生活リズムも、ADHDなど発達障害の対応として大切なポイントです。

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今回は、ADHDの対応で生活リズム改善と環境調整が重要な理由についてまとめてみました。

ADHDの子供が集中しやすいように環境調整を

ADHDの子供の対応方法として、行動療法とあわせて実施すると効果的なのが環境改善(環境調整)です。

発達障害の中でもADHDの子供は、気が散りやすく、集中できない/集中力が続かない特性があります。

なので、ADHDの子供の生活環境から刺激があるものを減らして、勉強や課題に集中しやすい空間をつくる工夫が大切です。

例えば、学校の教室では、ADHDの子供と隣の子供の机を並べず離したほうが集中しやすいとわれています。

隣の子供の動きや、机の上に置いてあるものが見えると、それだけで気が散ったり、授業に集中できなくなるからです。

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家庭でも、宿題や勉強をする場所にはおもちゃなど気が散りやすいものは置かない、壁にもあまり貼らないといった環境づくりが重要です。

ADHDの子が宿題をやっているときはテレビを消す、他の兄弟は別の部屋で遊ばせる、などの対応も必要になります。

規則正しい生活リズムも重要ポイント

ADHDなど発達障害の子供への対応の中では、環境調整とあわせて、規則正しい生活リズムをととのえることも大切です。

ADHDなど発達障害ではない子供の場合でも、生活リズムが乱れて、食事が不規則、睡眠不足、極端な空腹や満腹状態だと、イライラしたり、集中できなくなるものです。

ADHDの子供の場合も同じようなことがいえます。

生活リズムが乱れていると、不注意・多動性・衝動性などADHDの症状がさらに強くなってしまうおそれがあります。

起きる時間、寝る時間、食事の時間は、毎日同じような生活リズムを心がけましょう。

規則正しい生活リズムを習慣づけるためには、ADHDの子供だけに強要するのではなく、家族全員で協力して一緒に取り組みましょう。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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