ADHDの診察内容は?初診時に準備しておくものについて

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ADHDの診察内容は?初診時に準備しておくものについて

子供がADHDかもしれない、と病院を診察に訪れる際に、親としてはいろいろと気になるものだと思います。

診察内容はどんな感じなのか、何を質問されるのか、どう答えればいいのか、何か初診に準備して持っていくものはあるのか、などについて調べてみましたので、参考にしてみてください。

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ADHDの診察に準備することは何?

ADHDの初診時に準備しておくものは、保険証、母子健康手帳、幼稚園や保育園の連絡帳などがあります。

また、子供の日頃の様子を具体的に書いたメモやノートなどを持参すると診察がスムーズに進むと思います。

特に初診のとき、何を伝えればいいのか、どう言えばいいのか、と悩んだり困ってしまう親もいるので、前もって書面を準備しておくと安心して診察を受けることができます。

親が家庭で見ている子供の様子と、学校や幼稚園、保育園などで先生が感じることや心配なこと、接し方での問題などを書いて伝えるといいでしょう。

また、病院からチェックリストを事前にもらって、親と先生がそれぞれ回答しておく、という方法もあるそうです。

ADHDかもしれない、という子供が小学生の場合、通知票や子供が書いたノートなどを準備して持っていく例もあります。

通知票は日頃の子供の様子を知る手がかりになりますし、ノートは誤字や脱字、マスから字がはみ出していないかなども、ADHDの診断の参考になります。

ADHDの診断経験の豊富な医師の場合、通知票の内容や子供の文字を見ればADHDの兆候があるかどうかが分かるそうです。

ADHDの診察内容は?

ADHDの初診のときの診察内容は、子供本人と親と医師との面談が中心です。

面談では、医師が子供に質問をする問診、家庭の様子や学校での子供の様子、出生歴や発育歴も聞かれます。

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とはいえ、診察のといの短い時間だけで子供がADHDかどうかを診断するのは難しいケースもあります。

医師が子供に質問したときの子供の反応から、年齢に応じた知的発達はどうか、言語能力はどうか、対人コミュニケーションはできるか、などという点から、アスペルガー症候群などの広汎性発達障害などの合併症について確認してきます。

ADHDの診察時、親との面談内容は?

親と医師との面談では、出生歴や発育歴、既往歴、家族歴などについての問診が一般的です。

生まれときに未熟児や低体重児でなかったか、乳幼児期の様子はどんな感じだったか、など忘れてしまっている内容もあると思いますので、事前にメモをしていくなど準備をしておくとよいでしょう。

また、家庭での子供の行動や幼稚園、保育園、小学校での様子などについても質問があります。

発達検査をすることも

受診時に、子供の心身の発達度合いを調べるための発達検査を行い、親に記入して回答してもらうことがあります。

ADHDかどうか以外に、他の精神疾患や発達障害がないか、合併症はないか、などの診断に役立つものです。

通常、ADHDの検査では、MRIなど脳の画像検査や脳波検査、血液検査などはおこなわれません。

特有の脳波が特徴てきな自閉症の疑いがある場合は、脳波検査をする例もあります。

診察前は子供の緊張を解きリラックスさせること

診察前は子供も緊張しやすいものです。

子供が緊張したり、不安を感じないように、待合室や診察室でも親が付き添い、安心して診察できるようにリラックスさせることが大切です。

親が緊張していると、子供はそれを敏感に察知して一緒に緊張してしまうので、親もリラックスして診察を受けることが大切といえます。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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