[対処法]整理整頓できないADHD、片付けできるようになる方法は?
ADHDの子供の特徴のひとつとして、「整理整頓できない」「片付けられない」という特徴があります。
使った物を元の場所にかたづけることを忘れてしまい、机のまわりや部屋全体がちらかった状態になってしまいます。
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きちんと整理整頓ができ、片付けることができるようになると、忘れ物も減り、物をなくしてしまうことも減らすことができます。
整理整頓できない、片付けできないADHDの場合、どんな対処方法がよいのでしょうか。
片付けできないADHDの子供の対処方法
ADHDの子供の机はすぐに散らかってしまいます。
机の上にはプリントやハンカチなど、いろいろなものがゴチャゴチャになって、机のなかも何がどこに入っているのか分からないグチャグチャ状態。
机の周りに鉛筆や消しゴムなど文房具を落としてしまっていても、本人は気づきません。
ADHDの子供は、自分が使った物を元の場所に戻すこと自体を忘れてしまうので、片付けることができないのです。
片付けできない結果、物がどこにあるのか分からなくなり、物を失くすことも増えますし、探し物も増えてしまいます。
こういった片付けできないADHDの子供の対処法としては、まずは持ち物を必要最小限に減らして、片付けやすくすることです。
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鉛筆や消しゴムも筆箱に入れる数を決めてしまえば、数が少なくて片付けもしやすくなり、また数がわかっていれば足りているかどうかの確認も可能になります。
整理する時間をつくる
学校生活の中でも、ADHDの子供は授業が終わったあとでも使った教科書やノートを片付けできず、机の上に出しっぱなしになることがよくあります。
その状態のまま次の授業が始まり、さらにノートや教科書を置くことになるので、今何が必要なのかの判断もできなくなって授業に集中できない状態になってしまいがちです。
ひとつの授業が終わったら、いったん教科書やノートを机の中に片付ける時間をつくることで習慣になるようにして、できていないときは声かけをするとよいでしょう。
仕切りや絵など視覚的なサポート方法も
机の上だけでなく、机の中や道具箱も片付けられません。
道具箱の中を整理整頓しやすいように仕切りを作ったり、ハサミはここ、ノリはここにしまうこと、と一目見てわかるように絵や写真を貼っておくことも有効な方法です、
ADHDの子供の対処法のひとつとして、言葉だけでなく、視覚的な支援、目で見てわかるようなサポートが効果的なのです。
【まとめ】片付けられないADHDのサポートのコツ
・持ち物を必要最小限にする
・整理整頓する時間をつくる
・仕切りや絵、写真など視覚的なサポートも
・ADHDの子供の持ち物に特別なマークや印をつけておく
・落とし物入れを活用する
◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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