日本での発達障害の子供の人数と割合について[患者数]

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日本での発達障害の子供の人数と割合について[患者数]

ここ最近、日本においても発達障害の子供の存在について広く知られるようになってきています。

発達障害の患者数について、どのくらいの人数と割合なのか、調べてみました。

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日本での発達障害の人数と割合は?[患者数]

日本における発達障害の子供の数を、文部科学省が調査したデータによると、約6%から7%くらいの割合で、発達障害の子供がいることが明らかになっています。

この発達障害の子供が約6〜7%の割合となっている中には、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、アスペルガー症候群、高機能自閉症などの発達障害を抱えている子供が含まれています。

約6%〜7%程度の割合だと、実際に人数におきかえてみるとどれくらいの人数なのか、電卓で計算してみたところ、50人のうち3〜4人の割合で発達障害の子供がいることになります。

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1クラスに2〜3人の発達障害の子供がいる

2016年では、日本の義務教育(小学校・中学校)の1クラスの平均人数は30人〜35人なので、1クラスに2〜3人の発達障害の子供がいる計算になります。

小学校や中学校の1クラスに、2〜3人の発達障害の子供がいる、と考えてみると、結構多い人数と感じるのではないでしょうか。

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大人の発達障害の患者数も含めると日本では約800万人

また発達障害は、風邪などの病気みたいに治療して治るものではなく、先天的な脳機能の障害が発症原因といわれているので、子供だけでなく、大人の発達障害の患者数も同じく程度と考えられます。

そうすると、2016年の日本の総人口は約1億2600万人、そのうちの約6〜7%の割合が発達障害の患者数なので、なんと、日本での発達障害の患者数は約800万人前後の人数になります。

約800万人の発達障害の患者数、と考えると、かなり多い人数割合に感じられます。

このように、発達障害の患者数はかなり多い割合と思われます。

特に発達障害の子供たちには、学校において特別な支援が必要なケースが多く、行政や学校、親や教師、医療関係者などの専門家が協力し、適切な支援を行っていくことが大切です。

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【まとめ】

・発達障害の患者数の割合は約6〜7%
・1クラス(約30人)のうち、2〜3人の割合で発達障害の子供がいる
・大人の発達障害の患者数も合計すると、日本では800万人前後の人数になると予測される
・発達障害には、ADHD、LD(学習障害)、高機能自閉症、アスペルガー症候群が含まれる

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◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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