職場の転勤や転属が原因でうつ病になる社員も?
「異動してから、仕事にやりがいを感じない」と落ち込んでしまう人も少なくありません。
職場環境が自分の好まない形に変化すると、それをきっかけにやる気が急激に失われてしまうことがあります。
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その中には、うつ病を発症する人もいます。
環境の変化に対応できず、うつ病になる社員も
異動や単身赴任、転職など、職場環境の変化には、強いストレスがともないます。
すぐに順応できる人はよいのですが、そうでない人はストレスをため込み、場合によってはうつ病を発症します。
うつ病は、ストレスをきっかけに気力を失う病気です。
仕事にも趣味にもやる気を感じなくなり、その状態が長く続きます。
うつ病の人は何もしたがらないため、周囲からは怠けているように見られがちです。
本人は、仕事を怠けたいわけではなく、気力を出せないことに困っています。
意欲を取り戻すためには、叱ったり励ましたりするのではなく、休息と周囲の理解が必要です。
やる気がない、ネガティブ思考が目立つうつ病社員
うつ病になると、やる気がない、ネガティブ思考が目立つようになります。
仕事の量や質を問わず、やる気がなくなります。
作業が手につかず、何もかも嫌になって、辞職や自殺にさえ考えがおよんでしまいます。
うつ病の人は、会社や職場ではもちろん、自宅に帰ってきても気力が出てきません。
うつ病とはどんな病気?
うつ病は気分障害の一種です。
仕事全般への意欲がなくなり、気分がふさぎ込みます。
やる気のない状態や落ち込んだ状態が長く続きます。
仕事への影響【うつ病】
・働く気力を失う
・出勤できなくなる
・集中力が低下する
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職場でうつ病になった社員への対応
仕事でうつ病になった人には、次のような対応を心がけることで、出勤できるようにまでうつ病が回復することが望めます。
・ゆっくりと休んで気力を充電
・本人がひとりでがんばらない
・薬の力も活用する
うつ病は休養がいちばんの薬、症状が重い場合は服薬も
うつ病が発病するきっかけは、多くの場合ストレスです。
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うつ病からの回復を目指すためには、ストレスのある生活から離れ、休養をとることが最も有効です。
うつ症状がはげしい場合は、薬物療法をとることも検討していきます。
仕事を休み、家でのんびりすることが、うつ病の治療につながります。
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うつ病の薬物療法【抗鬱薬】
うつ病の薬物療法では、抗鬱薬を服用します。
抗鬱薬を服用することで、セロトニン不足が解消され、気分が落ち着きます。
心理療法【うつ病】
うつ病の心理療法では、医師との相談によって、考え方の問題に気づき、見直すことも効果的です。
うつ病の治療はとにかく休むこと
うつ病を完治させるためには、とにかく休み、しっかりと休養をとることです。
仕事から離れ、時間に追われない生活をすると、ストレスが軽減されて次第に意欲が戻ってくることでしょう。
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その他の治療方法
うつ病の治療方法には、呼吸法や音楽療法などでリラックスすることで、ストレスが軽減されてうつ症状が軽くなっていく方法もあります。
うつ病の人に言ってはいけない言葉・禁句は?
「そう落ち込まず、がんばって」
「何が嫌なのか、言ってみてよ」
うつ病の人には、努力を促したり、原因を探ったりして回復をせかすような対応は、休息の妨げになります。
うつ病の原因は?
うつ病の人は、脳のトラブルで気力が衰えています。
うつ病とは、気力が衰えたまま、何をしても回復しない状態のことをさします。
脳に何か異常が起きていて、本人の努力だけではなかなか解決しません。
うつ病の人は、脳内物質セロトニンの数が減り、情報伝達機能に不具合がでている状態です。
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◆この記事は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長、医学博士、山本晴義先生執筆・監修「ビジネスマンの心の病気がわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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