情緒不安定で急に怒り出す、暴言や暴力も多い【境界性人格障害の特徴】

人間関係がうまくいかず、ストレスやトラブルが多く、情緒不安定になりやすい、というのは境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の代表的な特徴のひとつです。

また、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人はこれといった自己イメージを持てずに悩むことも多く、それが不安な感情や自傷行為などの問題行動をおこす要因になっています。

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情緒不安定な境界性人格障害

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人によくみられる特徴として「不安定な人」という点があります。その不安定さは、感情面、人間関係、行動面など、さまざまな面において不安定さがあらわれ、まわりの人からは「情緒不安定な人」と思われることが多いです。

例えば、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人は、さっきまで機嫌が良かったのに、急に怒り出したり、落ち込んでブルーな気持ちになったり、些細なことで相手に暴言を吐いたりする傾向がみられます。

まわりの人を巻き込むのも特徴のひとつ

また、自分の思い通りにならなかったり、つらい感情やストレスを感じると、暴力をふるったり(家庭内暴力DVを含む)、大量の飲酒や過量服薬、リストカットなどの自傷行為など、衝動的に問題行動を起こすことがしばしばみられます。

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人は、情緒不安定さの影響で、人間関係も安定せず、行動面でも自分の感情をうまくコントロールできず、極端な考え、極端な行動をしてしまうことが少なくありません。その結果、家族や恋人、職場の人など周囲の人々を巻き込み、振り回してしまう傾向があります。

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相手に見捨てられるのでは、という不安が強い

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人は、家族や恋人、友人知人など、信頼している相手、頼っている人から「自分が見捨てられるかもしれない」という不安をいつも感じています。そのために、情緒不安定になりやすいのです。

例えば、恋人や友達からメールの返信がすぐに来ないというだけで「嫌われたかも」「見捨てられたかも」と極端にネガティブな思い込みをしてしまい、必死に相手にしがみつこうと何十通もメールを送信したり、相手が仕事中でも電話をかけまくったりします。

その様子は、まるで2歳や3歳くらいの幼い子供がお母さんを求めて泣き叫ぶような状態と同じです。

このように境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人は、相手のちょっとした言動など、ささいなことに過剰反応して不安な気持ちになり、その見捨てられるのではないかという不安を解消しようと、大量の飲酒、過量服薬、自傷行為に走ってしまうのです。

境界性人格障害の特徴まとめ

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)にみられる主な2つの特徴は次のようになります。

【特徴①:情緒不安定(感情・行動)】
・急に怒り出す
・些細なことで落ち込む
・感情が安定しない

【特徴②:見捨てられる不安が強い】
・恋人や友達から見捨てられるのではないかと不安がち
・ささいなことで依存している相手に見捨てられた思い込む

こうした不安から逃れようとして、または相手の気を引こうとして、リストカットや過量服薬などの自傷行為、暴言や暴力行為に走ってしまいます。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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