入院治療も?境界性人格障害はソーシャルスキルの習得が必要

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療方法は、定期的に病院を受診する通院治療が基本的な治療スタイルですが、場合によっては入院治療がおこなわれることもあります。

また、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)も含めた様々なパーソナリティ障害の場合、対人コミュニケーションが苦手な人も多く、ソーシャルスキル(社会技能)を身につけることも治療の一環として位置付けられます。

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入院治療もおこなわれる?【境界性人格障害】

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人は、コミュニケーションスキルが十分に身についていないことも多いため、、人間関係でストレスをためやすく、抑うつ症状に陥ってしまうケースも少なくありません。

うつ症状がひどくなり、自殺願望が強くなってしまっている場合には、心身ともに休息させる目的で入院治療が行われることもあります。

トラブルをおこしやすい境界性人格障害

ただし、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の人は、治療中であっても、入院患者同士や、医療関係者など、まわりの人たちと問題やトラブルを起こすことが多い為、スタッフは注意する必要があります。

相手によってまったく違う話をして、スタッフ間の人間関係をややこしくしたり、主治医や看護師に依存して理想化とこきおろしを繰り返したり、自分の思い通りにならないと自傷行為をしたり、と境界性人格障害の人はトラブルメイカーな面があります。

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病院のスタッフも境界性人格障害の特徴や特性についしっかりと理解し、患者のペースに巻き込まれてしまわないように注意しましょう。

ソーシャルスキルを身につけることも治療の一貫

ソーシャルスキルスキルとは、日本語に訳すと「社会技能」という意味になります。例えば、相手とコミュニケーションをとったり、自分の気持ちを伝えたりする、社会生活を送る上で必要なスキルのことです。

通常、ソーシャルスキルは、子供の頃から、家族、友達、先生などとの関わりを通して、少しずつ身につけていくものですが、境界性人格障害の人はソーシャルスキルが未熟できちんと身についていないため、すぐに母親に走ってしまうのです。

そのため、ソーシャルスキルを習得していくことは、境界性人格障害の治療のひとつといえます。デイケアなど集団における対人関係トレーニングもひとつの方法です。

治療のルールを決めることも重要

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療においては、医師と患者の間で「治療のルール」をきちんと決めておくことが大切です。

見捨てられ不安が強い境界性人格障害の患者は、主治医やカウンセラーに対しても依存する傾向があり、診療時間外に電話をかけてきたり病院に押しかけたり、といった問題行動をすることもあります。

治療者が境界性人格障害の患者に振り回されてしまうと、治療どころではなくなってしまいます。こうした事態にならないためにも、治療のルールをあらかじめ決めておくことが大切です。

例えば、電話をしてもいい時間帯、電話の回数、診察の時間など、そのほとんどは常識的なことですが、ルールを決めて守らせることも治療の一環となります。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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