【人格障害】本人が受診拒否、通院を嫌がる場合の家族の対処法は?

パーソナリティ障害(人格障害)の場合、本人には「自分が障害である」という認識がないことが多い、というのが一般的です。

そのため、家族が病院への受診をすすめても拒否したり、通院を嫌がるケースも少なくありません。

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受診を拒否することが多い【人格障害】

パーソナリティ障害(人格障害)の患者本人は、自分自身に障害があるという自覚がないことの方がほとんどです。自分のパーソナリティの偏りに気付かず、何か問題やトラブルが起きても、原因は自分にはなく、相手や周囲が悪いと考えるのが普通です。

そのため、家族や周囲の人が病院への受診をすすめても、本人が受診拒否したり、通院を嫌がるケースが大半です。あまりしつこく受診させようとすると、「なぜ自分が病院に行かなければいけないのか」と怒り出したり、かたくなに受診を拒否することにつながってしまいます。

家族の対応は?「受診のすすめ方」

パーソナリティ障害の人の家族も、病院を受診する前から障害や病気と決めつけないようにしましょう。「病気だから病院で診てもらったほうがいい」などの家族の対応は望ましいとはいえません。

障害や病気という表現は使わず、「苦痛な症状や悩みを改善する目的」というように受診をすすめてみましょう。

パーソナリティ障害の患者の多くは、不安感が強かったり、不眠症状、不定愁訴など、様々な心身の症状に悩まされているものです。そうした不快な症状を改善し、楽になることを目的として受診することをすすめるのです。

受診はタイミングも大切

パーソナリティ障害の患者さんは、感情の波が激しく、おだやかなときもあれば、興奮状態になって暴力的になったり、衝動的な行動をおこして周りの人を振り回したりすることもあります。

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病院への受診を誘うタイミングについては、基本的には本人の精神状態が安定しているとき、家族と会話をすることができるときがよいでしょう。

「家族がふりまわされて大変だから受診してほしい」というような、家族目線だけでは、患者本人の受診へとつなげることは困難といえます。あくまでも、家族のための受診ではなく、本人が楽になるための受診であることを伝えましょう。

家族だけで病院を受診することも

パーソナリティ障害の患者本人が、どうしても受診拒否をして病院へ行くのを嫌がる場合には、まずは家族だけで医療機関に相談に行くのもひとつの方法です。

現在の状況、悩んでいること、困っていることについて、医師に相談し、助言してもらうことも可能です。

家族の接し方や対応を変えることで、パーソナリティ障害の患者本人の気持ちも安定し、家族関係も改善され、問題が解決するケースもあります。ただし「パーソナリティ障害を治した」ということではありません。

患者本人もその家族も、根本的な悩みの原因を解決するためには、本人が病院を受診して、きちんと治療を受けることが大切です。

無理に受診させないこと

パーソナリティ障害の患者本人は、自分が病院で診てもらう必要はない、と考えているものです。それに対して家族が「わかっていない」など否定するような対応をすると、本人は「家族は自分のことを理解してくれない」と考えてしまいます。

さらに、無理やり病院に連れていくことは、本人の反発を強めることになり、家族関係はさらに悪化してしまいます。パーソナリティ障害の患者の受診は、本人の意思を尊重し、無理に受診させず、地道な家族の説得や対応が大切になります。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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