集団精神療法によるパーソナリティ障害の治療効果は?

パーソナリティ障害(人格障害)の治療は、一時的な症状軽減のための薬物療法とあわせて、個人精神療法(カウンセリングなど)が行われるのが一般的ですが、それだけでは治すのが困難なのが現実です。

集団精神療法(グループ療法)や家族療法、デイケアなどの社会療法を総合的に行っていくことで、パーソナリティ障害が治療可能になってくると考えられています。

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集団精神療法とは?(グループ療法)

集団精神療法とは、患者さんのグループをつくり、その集団(グループ)での対話や関係性を通して、問題解決を目的とする治療法です。

一般的には、5人くらいの少人数のグループや大人数のグループ、作業や課題をこなすグループなどをつくり、治療者(精神科医や臨床心理士)がリーダーとなって患者同士で話し合いを行います。

他の患者さんとコミュニケーションとりながら、同じ障害や病気で悩む人同士で共感したり、自分と同じ障害がある人を客観的に見つめることで問題に気づき、自分に当てはめて治療に生かしていくことができます。

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ことわざでいうところの「人のふり見て我がふり直せ」のイメージだと思ってもらうと分かりやすいのではないかと思います。集団精神療法(グループ療法)では、患者自身に自分の問題を気づかせるように働きかけていくことになります。

集団精神療法のメリットは?【パーソナリティ障害の治療】

集団精神療法(グループ療法)では、自分と他人の関係から様々なことを学ぶことになります。

パーソナリティ障害の患者さんにとっては、グループの他の患者さんとの話し合いや一緒に作業に取り組む体験を通じて、精神的に成長していくことができます。こうした体験は、自己肯定感を育む効果もあり、また、対人コミュニケーションスキルの習得にもつながるメリットがあります。

相手の言葉に自分はどう反応するか、逆に自分が伝えた言葉に対して相手の反応はどうか、ということを相互に体験し、患者本人が実感することで、社会性を養うことにつながります。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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