境界性人格障害の職場での対応は?原因と症状
自己中心的で自己主張が強く、周囲と衝突ばかりしている人は、もしかしたら境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)かもsれません。
そのまま放っておくと、大きなトラブルに結びつく可能性があるので対応が必要です。
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仕事でのトラブルが多い、パーソナリティ障害
職場でのトラブルで多いのが、パーソナリティ障害です。
パーソナリティ障害の人は、自分のことばかり大切にして自己中心的な言動が多く、同僚をないがしろにする態度です。
例えば、同僚を蹴落としてでも、自分の成績をあげようとし、その態度が度を超してしまいます。
また、信頼している上司が一緒に仕事をしてくれないとイライラする、などのケースもあり、社内の人間関係を乱すきっかけとなってしまいます。
人格障害とも呼ばれるパーソナリティ障害
パーソナリティ障害は、言動や考え方など、人格を形成する要素の問題です。
そのため、人格障害とも呼ばれています。
身勝手な行動をとる人が必ずしも人格障害とは言えませんが、そういった人が身近にいる場合、言動を放置せず、よく話し合う必要があります。
「あいつは空気が読めないから」と無視していると、問題を悪化させることもあります。
パーソナリティ障害とは?種類
パーソナリティ障害とは、言動や考え方に偏りがあり、社会生活に問題が生じる状態です。
偏りのあらわれ方によって、さまざまな種類に分類されます。
【反社会性パーソナリティ障害】
規律に対する意識が極端に薄く、決まりを守らない。
【境界性パーソナリティ障害】
見捨てられたくないという思いが強い。
周囲に依存する。
【演技性パーソナリティ障害】
好かれるキャラクターを演じて、目立とうとする。
【自己愛性パーソナリティ障害】
自分の価値を証明するために、結果を出すことにこだわる。
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【回避性パーソナリティ障害】
仕事上のトラブルに、自分だけはかかわらないようにする。
仕事への影響は?境界性人格障害
・自分の仕事ののことばかり考える
・上司に依存するような態度をとる
・職場のルールを守る気がない
人間関係のトラブルを起こしやすい【境界性人格障害】
自己中心的なのは、ただ性格が気難しいからでも、幼少期のしつけが悪かったからでもありません。
ふるまいの裏には、考え方の偏りがあり、本人も悩んでいます。
そうした背景を理解して、言動を頭ごなしに否定するのはやめましょう。
何が苦手なのか、何を変えていくべきなのか。対話することが大切です。
原因は?パーソナリティ障害/人格障害
パーソナリティ障害は、生活の中で徐々に問題となるものです。
脳の異常や環境、性格などが関係してきますが、原因を特定することはできません。
人格障害の人に言ってはいけない言葉
「どうしてそんなに自分勝手なの」
「君は皆に嫌われているぞ」
本人の人格を否定するような言葉は言わないようにしましょう。
人格障害への対応
状況を改善するカギが本人が握っています。
本人が問題を自覚して、行動を見直し、自分を変えていかない限り、トラブルは減りません。
周囲の人には、人格を否定せずに働きかけをすることが求められます。
障害のタイプによって対応はさまざまです。
一般的な知識では限界があるため、トラブルが大きくなる前に専門家に相談する方がよいでしょう。
【状況を見直す】
同僚との人間関係、日頃のふるまいなどを振り返り、問題点を把握する。
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【行動パターンを変える】
専門家の指導を受け、問題行動を改善する。ありのままの自分を認めることが大切。
人格障害の人が出勤できるようになるために
・自分の悪い面を受け入れる
・治療を受け、気持ちをコントロール
・周囲の協力をえて、問題行動を減らす
◆この記事は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長、医学博士、山本晴義先生執筆・監修「ビジネスマンの心の病気がわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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