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ADHDの子供が授業に集中しやすい教室づくりとは?教師の対応

ADHDの子供が、学校という集団生活の中で集中しやすいように環境を整えてあげることは、教師の対応としても大切なことです。

その場合、子供の座席の位置や教室内の掲示物の配慮もポイントになります。

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ADHDの子供に対する環境調整/学校教師の対応

ADHDの子供への対応として、薬物治療、行動療法、環境調整の3つが大きなポイントになり、この3つの方法を組み合わせていくことが大切です。

中でも環境調整はあまり重要ではないと思われがちですが、ADHDの子供は持っている本来の能力や才能を発揮させるためには、軽視できない重要な対応方法になります。

気が散りやすく、集中することが苦手なADHDの子供ですが、環境がと整えられるだけで問題行動が改善されることもしばしばみられます。

他の子どもがいる教室内において、ADHDの子供だけを特別扱いすることが難しいですが、ちょっとしたことに対して配慮するだけでも、ADHDの子供が見違えるように落ち着きやすくなります。

教室においての環境調整/ADHDの子供への教師の対応

①ADHDの子供の席は最前列の中央にする
ADHDの子供の座席配置は、先生の目の前の最前列中央がよい。まわりに模範的な子供を配し、隣の机と離すうようにする。

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②窓際、廊下側に近い、雑音が聞こえやすい座席は避ける
窓際や廊下側に近い、ADHDの子供の視覚や聴覚に刺激が入りやすい席は避ける

③黒板や壁、掲示板の掲示物は最小限にする
掲示物はできるだけ最小限にして、授業と関係のない物は置かないようにする。
(例:窓のカーテンを閉めておく、棚をカーテンで目隠しする、教卓の上に教材などを置かない)

④クラスのルールや学習目標は見えやすい位置に掲示する
教室内の掲示物は必要最小限にする一方で、ルールや約束事、目標などの大切なことは見やすいように掲示し、ADHDの子供がすぐに思い出せるようにする。

ADHDの子供に対処法としては音環境についても配慮を

ADHDの子供の場合、活動の場面ごとにBGMなど音楽を流すと、切り替えがスムーズになり、集中しやすくなるという研究報告もあります。

廊下や他の教室、外から聞こえてくる物音でも気が散りやすいADHDの子供ですが、雑音をかき消す効果としてもBGMが流れている方が集中しやすくなることもあるのです。

研究報告では、他の子供には聞こえないようにADHDの子供にヘッドホンをさせて、静かなBGMを小さい音量で聞かせたところ、教師の指示や授業内容を集中して聞くことができた、となっています。

BGMには、小川のせせらぎや波の音など自然の音や環境音楽が向いているといわれています。

大人のADHDにおいても、BGMが流れている方が集中しやすく、気が散りにくいという人も多いようです。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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