ADHDの子どもの才能や能力を伸ばす子育ても大切な親の役割
ADHDの子どもの親は、できないことや苦手なことに焦点を当てがちになってしまうものです。
ですが、ADHDの子どもにも優れた能力や才能、長所があるはずです。
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ADHDの子どもは集中力がないのが特徴のひとつですが、自分の関心のあること、興味があることには熱中します。
子どもの興味を引き出して、能力を伸ばす子育ても親の大切な役割です。
好きなことには集中できるADHDの子ども
ADHDの主な症状の中に「集中できない」という特徴は有名ですが、自分の興味や関心があることに対しては集中して熱中できるのです。ですので、ADHDの子どもが好きなことを見つけた時は、思う存分やらせてあげるようにしましょう。
何かひとつのことに熱中し、充実感を味わったり、達成感を感じて喜ぶ体験は大切なことです。特に、集中力が続かないことが多いADHDの子どもにとって、そういったことは貴重な経験となります。
自分の好きなことを見つけて集中して取り組むこと、成果を得たり、達成感を味わう体験を通してADHDの子どもは自信を身につけることができますし、もっと頑張ろうというやる気や意欲にもつながります。
ADHDの子供が苦手なことにもチャレンジさせる
ADHDの子どもは自分の好きなことや興味がある物事には率先して取り組むのですが、苦手なことにはなかなか取り組むことができません。
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ですが、「発達障害だから仕方がない」と「これは不得意なこと、苦手なこと」だと諦めてしまう対応はよくありません。
嫌いなこと、苦手なことに対しても、忍耐強く我慢して取り組まなければいけないことを教えることも教育では大切なことなのです。
自分の嫌なことや苦手なことはやらなくてもいい、とADHDの子どもが思うようになってしまっては、自立や社会性が育たなくなってしまい、将来に悪影響を及ぼしかねません。
ADHDの子どもに限らず、苦手なことは好きなことのように上手くはできないものですし、できるようになるまで時間がかかるかもしれません。しかし、頑張って取り組むことが子どもの健全な発育につながります。
上手くできたかできなかったかよりも、我慢して取り組む、自分のことを励ます、というプロセスに価値があるのです。
ADHDの子供が苦手なことや不得意なことにチャレンジしたときは、結果はどうであれ、チャレンジした姿勢や意欲をしっかりとほめてあげるようにしましょう。
まとめ
・ADHDの子どもの興味のあること、好きなこと、得意なことを伸ばす
・苦手なこと、不得意なことにもチャレンジさせる
・うまくできなくても叱らない
・結果ではなく、頑張って取り組んだ姿勢ややる気をしっかり褒める
◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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