福祉施設での臨床心理士の仕事内容は?心理判定、カウンセリング、訓練指導

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福祉施設での臨床心理士の仕事内容は?心理判定、カウンセリング、訓練指導

臨床心理士の仕事現場の中には、児童相談所や知的障害者更正相談所、障害者施設や高齢者施設などの福祉領域もあります。

福祉施設ではどのような仕事内容が臨床心理士に求められているのでしょうか。

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福祉施設での臨床心理士の仕事内容

福祉施設での臨床心理士の仕事内容は、大きく次の3つがあります。

①心理判定
②カウンセリング
③訓練指導

①心理判定では、福祉対象者の発達や知能、性格について心理テストを実施して、訓練や指導を含めた福祉サービス計画のための判定資料を作成します。

②カウンセリングにおいては、福祉施設利用者やその家族を対象として、心理的な問題の解決をサポートします。例えば、子供の場合では遊戯療法を行うことも多くみられます。

③訓練指導については、他のスタッフ(PT理学療法士、言語療法士、OT作業療法士、ソーサyルワーカー)などと連携体制をつくりながら、福祉施設の指導員として療育や保育、生活指導などを行います。

このように、福祉領域において臨床心理士には広い視野と広範囲の専門知識や経験が必要になります。

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臨床心理士の福祉領域の仕事現場

臨床心理士の福祉領域として実際に仕事をする場所には、次のような施設が考えられます。

・児童相談所
・矯正施設
・情緒障害施設
・知的障害者更正施設
・高齢者施設
・障害者職業カウンセリングセンター など

臨床心理学は人間の心を対象としているため、福祉施設の他のスタッフである医師や看護師、ケースワーカー、保育士、措置係、社会福祉士、介護福祉士、児童相談員、生活指導員などと協力体制をとる必要があります。

福祉領域では、対象者ひとりひとりの能力や適性を判断し、職業指導を行う場合もあります。

そうしたことから、臨床心理士には臨床心理学や心理検査、カウンセリング、心理療法の知識と技術だけでなく、職業訓練や職病指導、施設を出た後のアフターケアをも含む幅広い知識と技術が求められます。

まとめ:臨床心理士の福祉領域の仕事

【福祉領域での臨床心理士の仕事】
①心理テストなどで心理判定する
②カウンセリング
③社会復帰の訓練指導や生活指導

【福祉領域の現場】
・児童相談所
・矯正施設
・障害者施設
・更生施設
・高齢者施設 など

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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