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[精神分析]フロイトの意識、前意識、無意識の意味と定義について|人間の心理

精神分析学の創始者であるジークムント・フロイトは、心理学をはじめ、精神医学、文学、芸術、教育学、社会学、文化人類学など様々な分野に広く影響を与えた人物です。

「人間の心とは?」という問いに、フロイト博士は「意識・前意識・無意識」の構造によるものと捉えたのです。

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そこで今回は、フロイトの精神分析を中心に人間の心の構造について書いてみたいと思います。

フロイトによる人間の心の構造「意識・前意識・無意識」とは?

人間の心は目に見えないもので、説明が大変難しい不思議な概念ですが、精神分析学の創始者S.フロイト博士は、人間の心を意識、前意識、無意識の3つの構造によるものであると考えました。

フロイトの理論によると、意識とは、自分がしていること(行動)、考えていること(思考)に自分自身が気づいて頭でわかっていることを意味します。

前意識とは、意識の層の下にあり、思い出そうとすれば意識できる領域のことです。例えば、昨日の出来事や、過去にであった人の顔や名前など、すぐに思い出せないけど少し考えたり思い出そうとすれば思い出すことができる心の世界を「前意識」とフロイトは呼びました。

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そして無意識とは、意識よりも深い領域のことで、人間の行動の動機や原因となっています。

エス、自我、超自我とは?フロイトの理論

無意識は、夢や催眠、精神分析によって意識化されるようになり、無意識の中には本能的衝動や心的エネルギーがあり、これらを「エス」と呼びます。

この本能的衝動をコントロールするのが「自我」であり、自我は発達とともに形成されていきます。

また、親の子育てやしつけ、社会の要求、文化的価値を学ぶことによって「超自我」が形成され、超自我は良心や罪悪感、恥意識にあたります。

まとめ

・フロイトによると、人間の心の構造は意識、前意識、無意識の3つの階層からなる
・意識とは、自分がしていること、考えていることに気がついていること
・前意識とは、意識と無意識の間で、注意や意志によって意識化できる領域
・無意識とは、意識の奥底にあり、人間の行動や思考の動機になる
・エスとは、本能的欲求や衝動的欲求
・自我とは、エスと超自我の間でバランスをとり、エスをコントロールする
・超自我とは、良心や罪悪感、恥意識

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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