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リエゾン精神医学とは?意味と役割について|臨床心理用語

医療における新しいアプローチとして「リエゾン精神医学」があります。

そこで今回は「リエゾン精神医学(リエゾン・コンサルテーション)」の意味や役割についてまとめてみたいと思います。

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リエゾンとは?意味と役割|臨床心理用語

臨床心理用語「リエゾン」とは、語源はフランス語の関係や連携を意味する言葉です(料理での”つなぎ”の意味もある)。

医療現場における「リエゾン」は「リエゾン精神医学」と呼ばれえる新しい医療サービスのアプローチといえます。

精神科医や臨床心理士など精神医療の専門家が他の診療科などと連携し、協力体制をつくりながら、ひとつのチームとして総合的な医療サービスをおこなう分野を「リエゾン精神医学」といいます。

リエゾン精神医学の考え方について

リエゾン精神医学の考え方や役割について具体例をあげながら考えてみましょう。

従来の一般的な考え方では、手術を直前に控えたガン患者に対して、ガンの手術は外科で、手術への精神的不安は心療内科などで、ストレスや不安で眠れない場合は精神科などへ、というように患者に対して個別対応するのが基本的です。

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それに対してリエゾン精神医学では、ガンの手術を執刀する外科医や看護師と連携して、手術に対する不安やストレスに対して精神科医や臨床心理士が心理療法的な関わりええ治療を行ったりするトータル医療サービスになります。

病気を診るだけでなく、人間の理解と治療を

リエゾン精神医学の総合的な医療サービスでは、医学の進歩により様々な診療科に細分化された結果、病気は観るが人は見ないという批判への反省があり、病気だけでなく人間を全体的に理解し治療を行う、という考え方です。

心身医学領域において、早くから患者に対して生物学的・心理学的・社会学的視点から行うことを求めてきた観点とリエゾン精神医学の役割は共通しているといえます。

リエゾン・コンサルテーション精神医学とは

リエゾン精神医学ととても似ているものに「コンサルテーション」があります。

コンサルテーションとは「相談」という意味で、専門家ではない人から依頼や相談を受けた専門家が、問題解決のための助言や援助を行うことです。

コンサルテーションの目的は、相談者が自分の力で問題解決できるようになるために専門家が助言をおこなうことにあります。

こうしたムーブメントは、医療分野だけでなく、教育やビジネス、司法など様々な分野に広がっています。

実際の医療現場においては、リエゾンとコンサルテーションとの両方がおこなわれることが多い為、「リエゾン・コンサルテーション精神医学」と呼ばれることもあります。

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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