パーソナリティ障害類型(人格障害類型)について

パーソナリティ障害類型(人格障害類型)について

診断基準であるDSM-Ⅳ-TRでは、パーソナリティ障害は10種類に分類されています。

また、時代の流れとともに患者の状態も変化していることから、DSMにはないが注目すべきパーソナリティ障害についても紹介したいと思います。

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A群(奇妙で風変わりな行動や考え方)

「妄想性パーソナリティ障害」
他人に対する不信感、疑いが強く、自らの正当性を主張するために、攻撃的になる。自己中心的で協調性に乏しい。

「スキゾイド・パーソナリティ障害」
孤独を好み、他人への関心が薄い。感情表現が乏しく、冷たい印象を与えやすい。手先が器用で、芸術的な表現力に秀でていることがある。

「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」
非社交的で、奇妙な考え方や異常な身体感覚、妄想などを覚えやすく、常識から逸脱した言動をとることがある。

B群(感情的で衝動的、周囲を巻き込みやすい)

「反社会性パーソナリティ障害」
詐欺や犯罪などの反社会的な行為をしながら、罪悪感や良心の呵責を感じず、不正直で冷淡。アルコール依存や薬物依存w合併しやすい。

「境界性パーソナリティ障害」
感情や対人関係において不安定。依存対象に見捨てられると感じると、自傷行為や過食、浪費などの衝動行動に走りやすい。

「演技性パーソナリティ障害」
異性の注目を浴びようといて、派手な服装や演技的言動をし、三角関係などの異性問題を起こす。

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「自己愛性パーソナリティ障害」
自己誇大感、他者の評価に対する過敏さ、共感性のなさが特徴。他者の批判や無関心に対して、激しい怒りや抑うつを示すことがある。

C群(不安や恐怖心が強く内向的)

「回避性パーソナリティ障害」
親密な人間関係を望む一方で、他人からの批判や拒絶を極端に恐れ、社会参加が困難になりやすい。対人恐怖、不登校、ひきこもりになりやすい。

「依存性パーソナリティ障害」
他者への過度な依存があり、対象に服従的で、自ら社会的責任を負わない。依存の対象に迎合し、反社会的行動をとってしまうこともある。

「強迫性パーソナリティ障害」
過度に几帳面で秩序を重んじる。完璧主義で細部にこだわり、融通がきかない。他者にも規則性を押し付け、支配的にふるまうことがある。

DSM-Ⅳ-TRにないパーソナリティ障害

「サイクロイド・パーソナリティ障害」
もともと温厚で明朗快活だが、活動過多の傾向や思い入れが人一倍強いため、心身が疲弊しやすく、うつ状態になりやすい。精神不安定さがあり、些細なことで怒り出すことがある。

「サイクロタイパル・パーソナリティ障害」
サイクロイド・パーソナリティ障害と同じパーソナリティ(明朗、活動的、社交的)がありながら、別人のような性格をあらわすことがある。引きこもり、自傷行為や家庭内暴力 DVを起こしやすい。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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