【ADHDの特徴①】忘れ物が多い、集中できない、気が散る

【ADHDの特徴①】忘れ物が多い、集中できない、気が散る

ADHDの子供にみられる主な特徴の中に、忘れ物が多い、集中できない、気が散る、という行動特性が目立ちます。

こうした行動特性の影響もあり、ADHDの子どもは学校で仲間外れにされてしまったり、からかわれたり、いじめられる対象になってしまうこともあります。

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忘れ物が多い【ADHDの特徴】

ADHDの子どもは、学校での持ち物を忘れたり、宿題をせずに忘れてしまうことが頻繁に起こります。「忘れ物が多い」というのもADHDの不注意の代表的な特徴のひとつです。

また、宿題をしたのに学校に持ってくるのを忘れてしまう、というケースもあります。他にも、学校で配られたプリントや保護者宛の手紙を親に渡し忘れることもります。

学校での係の仕事や委員会を忘れたり、友達との約束を破ってしまったり、待ち合わせに遅刻することもあります。そのため、まわりの友達からは「さぼり」「無礼」などと思われてしまい、仲間外れにされてしまうこともあります。

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集中できない【ADHDの特徴】

集中力が続かない、というのもADHDの行動特性のひとつです。ADHDの場合、集中力が持続できず、すぐに集中が切れてしまうので、宿題や課題などを最後までやりとげることが難しくなります。

学校の授業中でも集中できず、先生の話を最後まで聞くことができないため、授業内容も理解できず、学習面においても弊害が生じてしまいます。

気が散る【ADHDの特徴】

ADHDの子どもは、不注意の特性から、自分が注意を向けるべき対象にしっかりと注意を向けることが苦手で、気が散りやすい傾向があります。

まわりの他の情報や刺激があると、すぐにそっちが気になって注意散漫になってしまうことも少なくありません。例えば、授業中に廊下から聞こえる音が気になってしまい、授業内容に集中できなくなってしまったり、窓の外の運動場に他のクラスの体育の様子が見えると、気が散って先生の話も聞こえなくなってしまいます。

普通の子どもの場合、一瞬は外の音や景色に気をとられてしまうことがあっても、自制心が働いて自分の注意を授業に戻すことができます。ですが、ADHDの子どもの場合は、注意があちこちに散りやすく、集中して授業を受けることが困難になってしまうのです。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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