【ADHDの特徴②】落ち着きがない、順番が待てない、事故に遭いやすい

ADHDの特徴のその②として、落ち着きがない、順番が待てない、事故に遭いやすい、といった行動特性があります。

また他にも、ADHDの場合には、考えてから行動できない、癇癪を起こす、といった特徴がみられる傾向があります。

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落ち着きがない【ADHDの特徴】

ADHDの子どもは、じっとしていることができない、というのも特徴的です。学校の授業中でも、じっと座っていることができずに立って歩き回ったり、常に体のどこかを動かし続けていることがあります。

机や椅子をガタガタさせたり、体を揺らしたり、手足をゴソゴソ動かしたり、というのもADHDの子どもにみられる特徴のひとつです。

他にも「身体の多動」だけでなく「口の多動」が目立つADHDの子どももいます。おしゃべりが止められない、というのが特徴的で、静かにしなければいけない状況や場面でも黙っていることができず、ついつい喋ってしまいます。

ADHDの行動特性は状況や場面を選ばない

ADHDのこうした行動特性は、場面や状況を選ぶことなく現れるため、学校や家庭だけでなく、公共の場でも生じてしまうことがあります。

周囲の大人がADHDについての正確な理解を持っていない場合には、「行儀が悪い子」「親のしつけが悪い」などの誤解や偏見を受けてしまうことも少なくありません。

逆に、家庭では親の言うことを守らないが、公共の場だときちんとした振る舞いができる、というケースはADHDではないと考えられます。

順番が待てない【ADHDの特徴】

ADHDの子どもの中には順番をきちんと待てない子もいます。注意が他の何かに向いてしまってみんなが並んでいること自体に気がつかなかったり、はじめのうちは並んでいても「並んでいること」を忘れてしまうこともあります。

ADHDの子ども本人に悪気があるわけではないのですが、列に割り込んだり、という行動にあらわれるため、まわりの子どもたちから「ずるい」などと責められてしまうことにつながります。

また、相手が話をしている途中でも、自分が話したいことを思いつくと横から割り込んで話し始めてしまう、というのもADHDにみられる特徴です。

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相手の話を聞いてから、その後に自分が話し出せばいいのですが、「話したい」という衝動を自分でコントロールすることができません。そのため、「人の話を聞かない」「自分勝手」「自己中心的」などと誤解されてしまうことになります。

事故にあいやすい【ADHDの特徴】

ADHDは事故に遭いやすい、怪我をしやすい、といわれることがあります。というのも、ADHDの場合、注意力が散漫、気が散りやすい、落ち着きがない、加えて衝動的な行動をしてしまう、といった行動特性のため、危険な行動をしてしまうことがあるからです。

そのため、不注意が原因でケガをしやすかったり、衝動性の影響で交通事故にあいやすく、ケガの程度も重くなる傾向があるといわれています。

考えずに行動してしまう【ADHDの特徴】

ADHDの特性のひとつ「衝動性」が強い場合、行動する前に考えることができず、思いつくとすぐに行動に移してしまうことがあります。

例えば、授業中に手を上げて先生に指名されてから答える、などの手順を踏んだ行動ができず、頭に思いついたことをすぐに口にしてしまうことも少なくありません。ADHDの子どもは、一瞬立ち止まって考える、ということが苦手なのです。

また、友達関係においても、カッとなって叩いたり、暴言を吐いてしまうこともあります。そうしたADHDの子どもの反応を面白がって、まわりの子どもたちがからかったり、ちょっかいをかけたりすることもあります。

ADHDの子どもは、からかいの対象やいじめられる対象になりやすい、という傾向があることを、周囲の大人である教師や親は注意して見守るようにしましょう。

かんしゃくをおこす【ADHDの特徴】

ADHDの人の中には、子供だけでなく大人の場合でも「かんしゃく」を起こしやすい人がいます。

例えば、自分の思い通りにならない場合に、大声を出したり、泣きわめいたり、まわりの人を叩いたり、と怒りの感情をぶつけてしまうのです。これは、ADHDの人が実行機能のひとつである自制心が不十分なことからあらわれる行動特性と考えることができます。

かんしゃくは、時間が経てば落ち着いていきますが、怒りのピーク状態では、攻撃性が高まりやすく、暴言や暴力行為に発展してしまうことも少なくありません。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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