ADHDの診察と診断方法について|チェックリスト

ADHDの診察、診断では、医師による問診、視診、検査結果などをもとに、ADHDの診断基準に照らし合わせて診断を行うのが通常です。

ただし、ADHDの症状が比較的軽いケースや、併存障害があるケースでは、診断に時間がかる場合もあります。

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ADHDの診察&治療は小児神経科か児童精神科で

ADHDの診断、治療をおこなう場合には、小児神経科か児童精神科を受診するとよいでしょう。

ADHDの診断方法について、医師による問診を行い、子どもの日常生活の様子を親から聞いたり、子ども本人に質問をしたり、場合によっては心理検査をおこない、様々な情報を総合的に考慮した上で、ADHDかどうかの判断を行います。

ADHDの特性である多動症状があまりみられないケースでは、診察時間に子どもを観察するだけでは、はっきりと判断することができないケースもあります。

受診時に何を聞かれるのか?

ADHDの受診では、医師が子どもと面談をして、子どもが質問に対してどう答えるか、知的障害の有無、言葉の理解度、コミュニケーションがとれるか、といった点に注目し、自閉傾向がないかどうかを判断します。

ADHDの場合、自閉症やアスペルガー症候群との合併のケースも多く、他の発達障害や精神疾患がないかどうか見極めることは、ADHDの診断を行う上で重要になります。

通常、ADHDの診察では、脳画像検査や脳波検査は行いませんが、てんかんなど他の疾患の可能性がある場合には、鑑別のために脳画像検査や脳波検査を実施することもあります。

ADHDの受診時に持って行くものは?

ADHDかどうか診断をするために、重要な情報となるのは、子どもの日頃の様子や行動面での特徴です。

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病院を受診するときには、親は医師から、子どもの出生歴(未熟児or低体重児など)、発達歴、既往歴、家族歴などを質問されることがあります。また、子どもの様子を観察していて気になることや、まわりの子と違うと感じることなど、日頃困っていることなども伝える必要があります。

加えて、家庭での子どもの様子だけでなく、学校や幼稚園、保育園での集団生活の場面での子どもの様子、ノートや連絡帳なども、受診時に持参するようにしましょう。子どものノートは、誤字や脱字の多さ、マスや行から文字がはみだしているか、などをチェックして診断の参考情報にします。

また、親と学校の教師に対して、子どもの行動特性を評価してもらう目的で、医師が次のような「ADHDチェックリスト」を渡して、診断の参考にする場合もあります。

ADHDチェックリスト

次のチェックリストのうち、何個以上あてはまればADHDであると判断できるわけではありませんが、当てはまる数が多いほどADHDである可能性が高くなる、と考えられます。

【注意欠陥】
・いったんやり始めたことを最後までやりきれない
・しばしば人の言うことを聞いていないように見える
・すぐに気が散る
・集中力が必要な宿題などをやりとげれない
・遊んでいてもすぐに飽きてしまう

【衝動性】
・よく考えずに行動する
・ひとつのことに熱中したかと思うと、すぐに他のことに気が移る
・順序立てて物事を行うことができない
・何をするにしても、つきっきりの指導が必要
・ゲームや遊びの順番を待てない

【多動性】
・走り回ったり、高いところにすぐに登ったりする
・静かに座っていることができない
・いつも動き回る

【友人関係】
・すぐにぶったり、ケンカをする
・周りの子から嫌われている
・他人の邪魔をよくする
・他人に命令ばかりする
・他の子どもをいじめる
・集団遊びに参加しない
・すぐにかんしゃくをおこす

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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