大人のアスペルガー理解度チェックリスト

「アスペルガー症候群」は、イギリスの児童精神科医であるローナ・ウィングが発表してから約40年近く経ち、日本でも徐々に一般的知名度が上がり、広く知られるようになってきています。

ですが、アスペルガー症候群に対しての誤解や偏見もまだまだ多く、どういった症候群なのか、については、まだよく知られていないのが現状です。

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そこで今回は、大人のアスペルガー症候群についての理解度チェックとして、次のようなQ&Aを準備してみました。ぜひ参考にしてみてください。

Q.アスペルガー症候群は大人になってから発症することがある?

「×」

アスペルガー症候群は発達に由来する脳機能障害のひとつです。大人になってからアスペルガー症候群に気づくケースはありますが、大人になってから発症するということはありません。

Q.自閉症とアスペルガー症候群は同じ分類の障害である?

「○」

自閉症とアスペルガー症候群は、どちらも「自閉症スペクトラム」に分類されます。

Q.子どものときにアスペルガー症候群を発見できれば治すことができる?

「×」

アスペルガー症候群は、療育によって社会適応力を上げることができますが、障害そのものを治す(完治)させることができません。

Q.アスペルガー症候群は知的障害がある?

「×」

自閉症の場合はおよそ4分の3の割合で知的障害を伴うといわれていますが、アスペルガー症候群は一般的には知能指数IQが高いといわれています。

Q.アスペルガー症候群が原因でうつ病になることがある?

「○」

アスペルガー症候群の二次障害として、うつ病を発症するケースも少なくありません。

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Q.アスペルガー症候群とADHD、LD学習障害は無関係?

「×」

アスペルガー症候群も、ADHDやLD学習障害と同じく発達障害に含まれます。また、それぞれの合併や併発するケースも少なくありません。

Q.アスペルガー症候群は努力して克服しなければならない?

「×」

アスペルガー症候群は、本人の努力で克服できるものではありません。周囲の人に理解してもらいながら、安定した生活を送れるようにしましょう。

Q.ひきこもりやニートの中にアスペルガー症候群がいる?

「○」

ひきこもりやニートは、アスペルガー症候群とは別の問題ですが、環境によってはなりやすいといわれています。

Q.アスペルガー症候群が犯罪の原因になる?

「×」

アスペルガー症候群が犯罪の原因になることはありません。まわりの人からの偏見や無理解から精神的に追い詰められて犯罪行為をしてしまうことは考えられますが、それはアスペルガー症候群ではない人でも同じことで、直接の原因ではありません。

Q.アスペルガー症候群の人は仕事ができない?

「×」

アスペルガー症候群の人の中にも、普通に仕事をして働いている人はいますし、社会的にも活躍し評価されている人も少なくありません。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラムに分類される発達障害のひとつです。

自閉症の基本症状である社会性の乏しさ、創造性が低さが特徴的ですが、コミュニケーション能力は良好とされています。

また、知能指数IQが高いケースも少なくなく、素直で真面目な側面もあります。アスペルガー症候群の人の中には、得意や不得意の差が激しいが、自分の得意分野で才能を発揮している人もいます。

◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野 一彦先生執筆・監修「図解よくわかる大人のアスペルガー(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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