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ADHDの二次障害防止、褒めることで子供に自信をつける

自信がない、自信喪失している、というADHDの子供が多いのが実状のようです。

ADHDの不注意や多動性、衝動性といった症状は、学校の授業で勉強に集中することが難しくなりやすいものです。

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その結果、特に学習能力やIQに障害はないのにも関わらず、授業についていけなくなり、自信をなくしたり、自信喪失してしまうADHDの子供が増えてしまうのです。

ですが、ADHDの子供にとって自信をつけることは、その後の将来においてもとても大切なことです。

自信喪失状態や自信がないADHDの子供は、反抗挑戦性障害などの二次障害になりやすいという調査結果もあります。

ほめることでADHDの子供の自信をつける

ADHDの子どもにとって、親や教師といったまわりにいる大人たちから褒められるという体験はとても重要な体験になります。

何をやってもうまくできないことのくり返しが多いADHDの子どもは「自分はどうしてみんなと同じようにできないのだろう」「自分はダメな人間だ」「自分は落ちこぼれだ」と自信喪失してしまったり、劣等感=コンプレックスを抱きやすい傾向があります。

実際のADHDの女性の体験談でも、子供の頃からなにをやってもうまくできず、長年悩んでいたそうです。

そして、成長して大人になってから、病院でADHDと診断され、やっと原因が分かって納得した、と言っています。

そのADHDの彼女が、子供の頃からずっとハッキリと覚えている体験があるそうです。

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それは、幼稚園の頃、彼女がつくった折り紙の作品を見て、先生が「すごい!上手ね!!」とほめてくれたことだそうです。

そのときの体験、先生から褒められた言葉が心の支えになって、自分に自信が持てるようになったのです。

まわりの大人や社会に反抗したり、拒絶してひきこもりになったりせず、健やかに成長して大人になれたのは先生の言葉のおかげだ、と彼女は言っています。

ADHDの子どもにとって、小学校に入る前の幼稚園や保育園の時期、そして小学校の時期は、親や先生との人間関係がとても重要な時期である、ということを象徴しているかのような例です。

ADHDの二次障害で反抗挑戦性障害になる例も

海外のADHDの研究データで、ADHDの子が幼児期や小学生の頃に、親や周囲の大人から叱られたり責められたり、非難され続けていると、性格や心が歪んでしまい、小学生の頃から反抗挑戦性障害の二次障害をおこすリスクが高くなるという調査があります。

逆に、同じようにADHDの症状を持っていた子供でも、乳幼児期や小学校に入る前に、周囲の大人たちから支援されて育ち、小学校に遊学してからも親や教師からあたたかく見守られていると、ADHDの症状がうまくカバーされて、生活上のトラブルや問題が減ることがわかっています。

ADHDの子供にとって、幼稚園や保育園など、3歳・4歳・5歳頃の周囲の大人との人間関係、ADHDへの理解や支援のあり方はとても大きな影響があるといえます。

まだ小さい子供の頃から、ADHDの子供を褒めることで自信をつけ、健やかに成長していけるように、まわりの大人はあたたかい関わり方を心がける必要があります。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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