ADHDの子どもの習い事やスポーツは何が向いてるの?

id-10027225

ADHDの子どもの習い事やスポーツは何が向いてる?

ADHDの子どもに習い事やスポーツをさせることは、心身の成長に効果的です。

習い事やスポーツを通してソーシャルスキルを身につけることになり、ADHDの子どもの社会性を伸ばす効果が期待できます。

スポンサーリンク

習い事やスポーツを通じてコミュニケーションスキルを身につける

ADHDの子どもに習い事やスポーツをさせることは、人間関係でのコミュニケーションスキルなどのソーシャルスキルを高める効果が期待でき、とても有効といえます。

では、どんな習い事やスポーツがADHDの子どもに向いているのでしょうか。

ソーシャルスキルを身につけることを主な目的とするのであれば、個人参加ではなく集団やグループで活動するものにするとよいでしょう。

どんな習い事やスポーツがADHDには向いているのか?

ADHDの子供には、集団のルールや規律、マナーや礼儀作法などが学べる習い事やスポーツが望ましいです。

例えば、習い事であれば書道教室や珠算塾、スポーツであれば県道や柔道、空手、野球やサッカーなど、チームプレーを大切にしているものも向いています。

その中でも、ADHDの子どもが興味を持った習い事にするようにしましょう。

ただし、ADHDの子どもが嫌がるのにもかかわらず、親が無理に習い事に通わせることは、子どもにとって苦痛以外の何物でもありません。

親とADHDの子どもと相談して一緒にスポーツや習い事を決めるとよいでしょう。

▼関連記事

→ADHDの子に多い誤解とは?我慢できない、わがまま、いじわる

集団行動や集団活動を通してソーシャルスキルを高める

また、習い事だけではなく、ボーイスカウトやガールスカウトなどの集団活動に参加させてもよいでしょう。

どんな習い事やスポーツであっても、ADHDの子どもが集団行動・集団活動を通して、礼儀作法やルールを守ることなど、ソーシャルスキルを養うことに役立ちます。

スポンサーリンク

また、習い事やスポーツといった地域活動にADHDの子どもが参加することは、家庭と学校以外の場所でADHDの子どもが新たな人間関係を築いたり、友達の個性を認めたり、自己肯定感を高めるといった意義もあります。

様々な経験や体験を積んでいくことで、ADHDの子どもの社会性を養うことは、大人になっていく上でとても重要なことです。

学校でうまくできなくても、習い事やスポーツで活躍できたり成功体験を積むことで、ADHDの子どもの自尊感情を高め、自信を持つことにつながる場合もあることでしょう。

▼関連記事

→ADHDの子ども本人への告知は何歳頃がいい?小学生/中学生/高校生

具体例:ADHDの子どもの習い事やスポーツ

ADHDの子どもの習い事やスポーツは、個人種目ではなく集団活動や礼儀作法、ルールを同時に学べるものがよいといえます。

【例】
・野球
・サッカー
・ボーイスカウト、ガールスカウト
・剣道
・空手
・柔道
・書道教室
・珠算塾 など

▼関連記事

→ADHDの忘れ物対策と宿題をしない子どもの接し方について

ピアノや絵画教室、スイミングは?ADHDの習い事

個人活動の習い事やスポーツは、ADHDの子どものソーシャルスキルを伸ばすことにはあまり向いていませんが、意味がないわけではありません。

どんな目的でADHDの子どもに習い事やスポーツに通わせるのか、親としても目的をはっきりとさせるとよいでしょう。

【個人活動の習い事やスポーツ例】
・ピアノ
・絵画
・スイミング
・個人指導の学習塾 など

▼関連記事

→【ADHDの対処法】子供が泣く、暴れる、大声を出す、癇癪の対応

→学校に行きたくない、ADHDやLD学習障害の子への対応方法

→【ADHDの声かけ】上手なほめ方と叱り方、コツとポイント

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

スポンサーリンク