[行動療法]古典的条件づけとオペラント条件づけについて

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[行動療法]古典的条件づけとオペラント条件づけについて

行動療法の中心となるのは「学習理論」であり、中でも具体的に中心となる理論に「古典的条件づけ」と「オペラント条件づけ」があります。

条件づけとは、「学習」のための方法を意味し、行動療法の基礎的理論といえます。

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学習理論「条件づけ」とは?|行動療法

学習理論の条件づけの理論は、人間の行動はすべて学習による結果である、という考え方が基本になります。

条件づけには、古典的条件づけとオペラント条件づけの2種類があり、それぞれについてポイントをまとめてみたいと思います。

古典的条件づけとは?

古典的条件づけとは、ロシアの学者、イワン・パブロフが考えた学習理論です。

パブロフというと、犬を使った実験が有名で「パブロフの犬」とも呼ばれています。

パブロフは実験で、犬にエサを与えると唾液が出る無条件反射を活用し、エサを与えるときにベルの音(条件刺激)をいつも出すと、ベルの音を聞いただけで犬はエサがもらえると思ヨダレを出した、という条件反射説を考え出しました。

この条件づけのことを「古典的条件づけ」といいます。(古典的条件づけはレスポンデント条件づけともいう)

アラームシーツ条件づけ法|古典的条件付けの例

古典的条件付けを活用した行動療法の技法に、アラームシーツ条件づけ法という方法があります。

アラームシーツ条件づけ法とは、おねしょの改善(夜尿症の治療)に使われる技法です。

夜尿症(おねしょ)は、膀胱に尿がたまってきても目が覚めません。

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そこで、夜おねしょをしてふとんが濡れるとベルが鳴るようにして、目が覚めるように条件づける方法がアラームシーツ条件づけ法です。

これを繰り返すうちに、おねしょをする前に目が覚めるようになり、夜尿症の改善に役立ちます。

オペラント条件づけとは?

古典的条件付けに以外に、オペラント条件づけという理論があります。

オペラント条件づけとは、ある場面である行動をすれば報酬が手に入る、といいう行動を繰り返すことで、その場面でその行動が起きるようにすることです。

E.L.ソーンダダイクは、試行錯誤説によってオペラント条件づけを提唱しました。試行錯誤説とは、お腹が空いた猫を箱の中に入れて外にエサを置き、扉につながっているヒモを偶然引くと扉が開いてエサを食べられる、という行動を繰り返すうちに、次第にネコは学習してヒモを引くようになった、という実のです。

トークンエコノミー法とは

オペラント条件づけを活用した技法に、トークンエコノミー法があります。

トークンとはごほうびの意味で、例えば夜尿症のケースでは、おねしょをしなかった朝にご褒美にトークン(引換券)を与え、トークンが一定までたまると子供が欲しがっているおもちゃを与える、という方法でおねしょを治療する技法です。

まとめ|古典的条件付けとオペラント条件づけとは

・条件づけには、古典的条件付けとオペラント条件づけがある
・古典的条件付けの代表例は、パブロフの犬の実験にみられる条件反射
・古典的条件付けを活用した具体的技法に、アラームシーツ法がある
・オペラント条件づけとは、ある行動とある報酬を関連付けること
・オペラント条件づけを活用した技法に、トークンエコノミー法がある

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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