心の専門家「臨床心理士」の仕事内容とは?
臨床心理士とは、財団法人日本臨床心理士資格協会によって「心の専門家」として認定された資格です。
心理的問題の専門家である臨床心理士とは、どんな領域や場所で働いているのか、どんな仕事内容なのか紹介したいと思います。
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臨床心理士とは?
今日に日本において、拒食症などの摂食障害、いじめや不登校をはじめ、虐待や自殺、殺人など様々な心理的問題が関係している内容が増加傾向にあります。
臨床心理士は、心理的問題を解決する専門家として、専門的訓練と知識を持っている認定資格です。
臨床心理士になるためには、大学院の臨床心理学関係コースで臨床心理学の理論と技法を習得し、実際にカウンセリングセセンターや学校、病院などで臨床実習を行い、スーパービジョンを受ける必要があります。
医師は主に身体的な病気を主として治療し、心の問題・精神的な問題については臨床心理士や精神科医が治療や相談をおこないます。
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そういう意味では、臨床心理士は精神科医に近い存在で、ときには精神科医と対等に仕事をすることもあります。
臨床心理士とは、専門知識を持ち、十分な臨床実習を積んだ「心の問題解決の専門家」なのです。
臨床心理士の資格取得するための試験には、心理学、臨床心理アセスメント、臨床心理的援助、コミュニティ援助、研究調査法、また臨床心理学に関連する法律や倫理の知識が必要です。
面接試験も実施され、人間性や人格が専門家として向いているかどうかも試験で審査されます。
臨床心理士の5つの仕事領域
臨床心理士が実際に仕事をしている場所は、大きく次の5つの領域に分類することができます。
①教育関連領域
教育センター、スクールカウンセラー、学生相談室など
②医学領域
病院、クリニック、保健センター、精神保健センターなど
③福祉領域
児童相談所、女性相談所、児童福祉施設、高齢者福祉施設、障害者施設など
④産業関連領域
会社の中の健康管理室や企業内の相談室、障害者職業センターなど
⑤司法・矯正領域
少年院、家庭裁判所、少年鑑別所、警察関係相談所など
◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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