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遊戯療法の方法と効果について|子どもの遊びに治療的効果がある?

主に子どもを治療対象とし、「遊び」という活動を活用して行う心理療法の方法を遊戯療法といいます。

年齢の低い子どもは、自分の悩みや不満、心の葛藤について言葉でうまく表現することができませんが、遊びの中で自分の感情を表現することで治療効果があるとされています。

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子どもの遊びに治療効果がある?|遊戯療法とは

遊戯療法とは、ヘルムートが提唱した心理療法といわれていて、その後、フロイトの娘やクラインなどの精神分析学の研究者によってさらに発展することになりました。

また、ロジャーズの来談者中心療法の理論を適用させたアスクラインによって児童中心遊戯療法が提唱されました。

子どもにとって、遊びはその行動自体が成長にとても役立つものであり、また同時に心理的な治療効果があるとされています。

様々な遊びを通して子どもは自己表現をし、心の内にある不安や悩み事を解消していくのです。

臨床現場においては、専門の治療者がサポートしながら、子どもは遊びを通して感情の調整や現実の問題への対象方法などを学ぶこともできます。

遊戯療法の方法とやり方について

遊戯療法を行うためには、まず実際に遊戯室と遊具が必要になります。

遊戯室は、子どもが楽しみやすい雰囲気で、ケガのリスクが低い安全な構造が必要です。

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また遊具の種類は様々で、例えば、砂場、水遊び場、家具、人形、動物のぬいぐるみ、自動車、船、飛行機、鉄砲、剣、楽器、積み木、粘土、絵本、電話などを準備するとよいでしょう。

遊戯療法の方法は、基本として週に1回程度、それぞれ60分おこない、対象年齢は3歳くらいの子どもから思春期が始まる年齢に適用されます。

遊戯療法の効果は?

遊戯療法に期待できる効果としては、自閉症、夜尿症(おねしょ)、知的障害、情緒不安定などの子どもに有効とされています。

遊戯室には治療者も一緒に入り、治療者は受容、共感、許容といった、自由であたたかい雰囲気を作ることが大切です。

カウンセラーなどの治療者は、子どもが自発的に遊び、心の内面を表現できるように援助することがポイントになります。

自己表現が深まり、場合によっては心理的問題のキーパーソンへのネガティブな感情が溢れ出て、攻撃行動や激しい行動にでる場合もあり、カタルシス効果によって治療へとつながるケースもあります。

まとめ|遊戯療法とは?効果・方法・やり方

・遊戯療法は、子どもが遊びを通して自己表現をし、心理的問題の治療へとつなげる心理療法の一種
・子どもにとって、遊びは心身の成長に役立つとともに、治療的効果がある
・遊戯療法に必要なものは、遊戯室と遊具
・治療者(カウンセラー)は、受容的で共感的な姿勢を心がけることが重要ポイント
・言葉にできない感情や心の葛藤、緊張を、子どもが遊びによってカタルシス効果を得る

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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