心理テストの標準化とは?心理検査の妥当性と信頼性について

心理テストは多くの種類があり、例えば、知能検査・性格検査・創造性テスト・発達検査・適性検査・職業興味検査・親子関係検査などがあります。

心理テストはどの程度信頼することができ、役立つのか、信頼できる心理テストの条件とは何なのでしょうか。

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そこで今回は、心理テスト(心理検査)の標準化、妥当性と信頼性について、ポイントをまとめてみたいと思います。

心理テストの標準化とは?

心理テスト(心理検査)は、理論的に研究し、統計的に信頼性と妥当性を検討し、使いやすく役立つ様に作成されています。

精度の高い心理テスト作りを目的とする一連のプロセスを「標準化」といい、標準化は次の6つの段階を経て進められます。

①原案の作成
②予備テスト
③原案の検討と修正
④検査の実施
⑤尺度の設定
⑥テストの吟味

心理テストの標準化の流れ

①原案の作成
まず、知能・性格・適性など目的を明確にして、対象年齢、問題の形式や長さ、項目数、検査時間、採点法などを決めて原案を作成する。

②予備テスト
原案を特定のグループに実施し、問題の適切さ、難易度、弁別力、所要時間などを検討する。問題があれば再度予備テストをおこなう。

③原案の検討と修正
予備テストの結果をみて、良い問題を残し、不適当な問題を削除、改訂し、原案の修正を行い、テストの問題を決定する。良い心理テストは、問題が多義的、あいまいでないもの、正答が明確であること、目的を明確に測定する、妥当性の高いものである。

④本検査の実施
多数の被験者に心理テストを実施する。

⑤尺度の設定
本検査の資料をもとに統計処理して、年齢基準、パーセンテタイル順位、偏差値、指数などの指標を決めて、診断を下すための尺度とする。

⑥テストの吟味
心理テストが備えるべき要件として、妥当性、信頼性が最も重要である。さらに実践する時の実用性も必要である。

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標準化の必要性と問題点

心理テストを作成するにあたり、このような6つのプロセスを経て、複雑な統計処理も実施し、理論的、実際的に標準化されます。

そのため、多額の費用と長い時間をかけて検討、吟味して作成されます。

過去の先行研究やテスト理論を十分に研究して、その結果は手引書に詳細に記載します。

手引書に標準化の家庭や結果が記載されない心理は、信頼できないと考えられます。

心理テストの妥当性について|心理検査

心理テストを実施して測定しようとする知能、性格、適性などの内容を、どの程度適切に測定しているかの度合いを妥当性といいます。

妥当性には次の3つがあります。

①内容的妥当性
②基準関連妥当性
③概念的妥当性

内容的妥当性とは、多数の専門家の意見の一致が多い項目から構成されていることを意味します。

基準的関連妥当性とは、テストの得点が、目的となる具体的な行動をどの程度適切に推定、予測できるかというものです。例えば、適性検査の高得点者がその職業に就いたとき、実際に優れた業績をあげれば、その適性検査は妥当性があるといえます。

概念的妥当性は、測定しようとしている心理学的な様々な特性、劣等感、不安、神経質、社交性などの特性を、テストでどの程度測定することができるか、を意味します。

また、簡略化された検査を作成し、本来の検査に代用した場合の一致度を併存的妥当性といいます。

心理テストの信頼性について|心理検査

信頼性とは、心理テストによる測定結果の一致性、安定性のことを意味します。

テストを誰が実施し、誰が採点しても同じ様な結果になることをいいます。

信頼性を測定する方法には、①再検査法、②平行法、の2つがあります。

①再検査法は、同じテストを同じ被験者に対して、一定期間おいて2度実施し、その相関係数を出して検討する方法です。

②平行法は、内容や難易度が同じ程度の2つのテストをおこいない、2つのテストの相関係数を求めて検討する方法です。

心理テストの実用性

心理テストの実用性については、次の点から考えられます。

・実施しやすい
・採点しやすい
・実施時間も適当
・安価かつ役立つ

良い心理テストの条件

【妥当性】
測定したいものを明確に測定できるか?

【信頼性】
誰が採点しても結果は同じになるか?

【実用性】
実施、採点は面倒ではないか?役立つのか?

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