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[臨床心理]危機介入アプローチの重要性とは?|カウンセリング

カウンセリングの場面で、クライアントが「死にたい」と電話やメールを送ってきた、恋人にふられて「殺してやる」と興奮している、といった状況になることも考えられます。

自殺や殺人、暴力などの恐れによって、人の生命に危険がある事件や相談があったとき、カウンセラーや臨床心理士がどのように介入し、対処するかはとても重要な問題です。

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危機介入アプローチの重要性について

臨床心理学における危機介入とは、人の生死に関係する危険な問題である自殺企図・自殺願望・殺人予告などの問題行為や、地震や火事などの災害、虐待やレイプなどの暴力行為によるPTSDとなったクライアントに介入して、問題解決をはかったり、症状を改善していくアプローチのことです。

医師と同様に、臨床心理士やカウンセラーは、時として人の命に関わる問題を扱う重要な役割を持つ職業です。

人の生死、生命に関わる人生の危機的な状況に対して、どのように対処し、どう問題を解決していくか、という危機介入アプローチは、臨床心理士やカウンセラーの経験と力量が求められます。

危機介入アプローチの方法

「死んでやる」「殺してやる」と興奮状態のクライアントに対して、カウンセラーにはどのような危機介入の方法が求められるのでしょうか。

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こうした問題が起きている状況では、まず何よりも、人の命を守ることが最優先になります。

例えば、自殺願望があって「死んでやる」と興奮しているクライアントに対しては、自殺の危険度について精神科医と連絡をとりあい、強制入院や保護者への連絡、長時間のカウンセリング、自殺しないことの約束、定期継続カウンセリングなどをすることになります。

また、恋人にふられたことが原因で「殺してやる」などの殺人予告や暴力行為のリスクがある場合には、警察と連絡をとって防止策をとることが必要なケースもあります。長時間のカウンセリングを通してクライアントを説得することも求められます。

ただし、あくまでもクライアントがそうした願望を持っているだけで実際の行動にいたるおそれがない場合には、守秘義務を守りながら継続してカウンセリングをおこなうことになります。

精神的ショックを受けた人の相談も

災害や事故、事件などによって、命が危険にさらされるほどの被害を受けて、精神的ショックを負っている人に対しては心のケアが大切になります。

主な治療方法としては、個別カウンセリング、グループカウンセリング、自律訓練法、リラクゼーション、催眠療法、音楽療法、絵画療法などがあり、様々な心理療法を用いながら被害者のケアをします。

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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