重症なのは、どの人格障害障害?【パーソナリティ障害のタイプ分類】

現在、パーソナリティ障害(人格障害)は、DSM-5(アメリカ精神医学会による精神疾病の分類と診断の手引き)によって10タイプに分類され、それに加えて最近増加しているといわれるサイクロイドパーソナリティ障害、サイクロタイパルパーソナリティ障害をあわせた計12タイプがあると考えられています。

これらの12タイプのパーソナリティ障害(人格障害)は、症状の重症度から、3つのグループに分類することができます

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重症なのはどれ?人格障害のタイプ分類

パーソナリティ障害(人格障害)は、それぞれの症状の重症度から、次の3つに分類することができます。

症状の程度が重い方から、
①病前性格型
②未熟性格型
③神経症型
となります。それぞれのグループについてポイントをまとめてみたいと思います。

①病前性格型

障害の程度が最も重度なグループは「病前性格型」の人格障害(パーソナリティ障害)です。

統合失調症や双極性障害(躁うつ病)など他の精神疾患に移行しやすく、病気の発症原因が生まれつきの性格によるところが大きいとされています。

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【病前性格型の人格障害】
・妄想性人格障害障害
・スキゾイドパーソナリティ障害
・スキゾタイパルパーソナリティ障害
・サイクロイドパーソナリティ障害
・サイクロタイパルパーソナリティ障害

②未熟性格型

次の重度なグループが「未熟性格型」と呼ばれます。このグループの人格障害(パーソナリティ障害)は、発症原因がが生まれつきの本人の性格よりも、発達過程での環境要因の影響が大きいと考えられており、人格が未熟な状態といえます。適切な治療をおこなうことで治ることも多く、他の精神疾患の併発や合併のリスクも低めとされています。

【未熟性格型の人格障害】
・境界性人格障害
・自己愛性人格障害
・回避性人格障害
・反社会性人格障害

神経症型

パーソナリティ障害(人格障害)の中でも、最も症状の程度が軽いとされるのが「神経症型」のグループです。障害の程度は病気や障害というよりも、ノイローゼ(神経症)に近い症状で、社会生活でも適応性があり、問題やトラブルが少ないといえます。

時代の流れや社会情勢の変化もあり、日本国内においてはこの神経症型のグループの人格障害(パーソナリティ障害)の患者数が減少しているといわれています。

【神経症型の人格障害】
・演技性人格障害
・依存性人格障害
・強迫性人格障害

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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