ADHDの特徴は3歳〜4歳頃からあらわれる?【3つのタイプ】

ADHDは、注意力の不足、落ち着きのなさ、衝動性を自分でコントロールできない、といった特徴がみられる発達障害です。

子どもが集団生活や集団行動を始める3歳から4歳ころにそうした行動特性が目立つようになるといわれています。

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男の子に多いADHDの割合は?

ADHDは、英語では「Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder」となり、日本語に訳すと「注意欠陥/多動性障害」という意味になります。今では、英語の頭文字から「ADHD」と略して呼ばれるのが一般的です。

ある調査では、子どもの3〜5%の割合でADHDがいると考えられていて、男女比では男の子の方が多く、5対1の割合といわれています。

ADHDの代表的な特徴は、不注意、多動性、衝動性の3つの行動特性があり、注意力が散漫で落ち着きがない、衝動的な言動を自分でコントロールできず、日常生活の中で問題やトラブルが多くなる傾向があります。

3歳〜4歳頃からあらわれるADHDの特徴

ADHDの特徴である、不注意(注意力が散漫)や多動性(落ち着きがない)といった行動特性は、子どもの年齢が2歳頃からあらわれるケースが多いとされています。しかし、親と子どもが一対一で接しているときは、そうしたADHDの特徴には気づきにくいものです。

落ち着きがない、気が散りやすい、というのは、どんな子どもでもみられる特徴であって、比較する対象が周囲にいない家庭の場では、その程度がどれくらいなのか分かりにくいのです。

子どもが3歳〜4歳になり、幼稚園や保育園に入園すると、ADHDの行動特性が顕著に目立つようになってきます。例えば、他の子たちは静かに座って先生の話を聞いていても、ADHDの子どもは歩き回っている、といった状態がみられるようになります。

集団生活、集団行動の中で、普通の子どもであればできることがひとりだけできない、といった状態がたびたび起こると、幼稚園や保育園の先生が「何か変だな」と気づきます。実際、親よりも先に、幼稚園や保育園がADHDに最初に気づく、というケースが多いようです。

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ADHDは現代病?新しい障害なの?

ADHDは最近になって注目されるようになってきた発達障害のひとつですが、現代病や新しい障害というわけではありません。

欧米のおいても100年以上前からADHDの子どもの存在は知られ、昔の日本でも落ち着きがなkったり、集中できない子どもはいました。

ですが、昔の教育現場は今よりもずっと厳しく、管理する力も強かったといえます。そのため、ADHDの子どもの不注意や多動性が強く抑えられていたのではないか、と考えられます。また、その当時では、ADHDの特性がある子どもを「障害」とみる人も少なく、社会的にもそうした認識はありませんでした。

しかし、現在の教育現場では、子どもに対する監視や管理の圧力は弱くなっていて、ADHDの特徴が抑制されることなくあらわれます。その結果、ADHDの子ども本人も日常生活に不都合を感じることが多くなり、また周囲の人も違和感を抱き、「障害」とみなされるようになってきているのです。

3つのタイプがあるADHD

ADHDは、行動特性のあらわれかたから、次の3つのタイプに分類されています。ひとことで「ADHD」と言っても、行動特徴(症状)が違うため、同じ発達障害とは思えない側面があります。

①不注意型

不注意の特性が強くあらわれるタイプ。多動性や衝動性はあまり目立たない。忘れ物が多い、気が散りやすい、集中できない、などが特徴的。比較的おとなしいADHDのタイプで、教室でも目立たず、発達障害であることに気づかれにくい。女の子に多い傾向がある。

②多動性・衝動性型

多動性、衝動性の特性が目立つタイプ。落ち着きがない、授業中に歩き回る、おしゃべりが止められない、カッとしやすい、などが特徴的。まわりの大人から叱られたり怒られたりする体験が多くなりがちで、社会的な抑圧や反感を受けやすい。男の子に多い傾向がある。

③混合型

混合型のADHDは、不注意、多動性、衝動性のすべての特性がみられるタイプ。ADHDの全体の約80%の割合で一番多いとみられている。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかるADHD(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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