精神医学と臨床心理学、心理学の違いについて|概念/領域/定義/内容

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精神医学と臨床心理学、心理学の違いについて|概念/領域/定義/内容

精神医学と臨床心理学の2つはよく似たイメージだと思いますが、専門的には何がどう違うのでしょうか。

また、心理学との違いはどんな内容なのでしょうか。

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そこで今回は、精神医学・臨床心理学・心理学の違いについて書いてみたいと思います。

精神医学と臨床心理学の違いについて

精神医学と臨床心理学、何がどう違うのか、同じ内容じゃないの?という疑問を持つ人も少なくないようです。

精神医学とは、精神疾患(精神病/精神障害)の患者を治療する学問内容になります。精神疾患とは、うつ病やパニック障害、パーソナリティ障害や統合失調症など様々な種類があります。それらの重度な心の病気を医学的な立場から治療するのが精神医学の領域です。

臨床心理学とは、心理学と精神医学の2つを統合した学問内容になります。比較的軽度な心の病気で悩む人に対して、問題解決をするために心理療法によって支援する学問です。不登校やいじめ、摂食障害、不眠、吃音などいろいろな精神的な問題を扱います。

以上のように、精神医学は医学的な立場から精神疾患を治療する、臨床心理学は医学ではなく心理療法、というのが一番大きな違いです。ですが、臨床心理学が心理学と精神医学の両方を合わせた内容であるため、2つの間には共通しているところも多くあります。

心理学との違いは?精神医医学・臨床心理学

それでは、心理学と精神医学、臨床心理学はどのように違うのでしょうか。

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精神医学は医学的に精神疾患を治療する、臨床心理学は重度ではないクライエントに心理療法を、それに対して心理学は対象者が広範囲になります。

心理学では、精神疾患患者も含み、軽度な心の問題を抱えている人も含み、そしてそうではない心が健康な人も含みます。そういう意味では、概念としては心理学が一番大きな内容になります。

精神医学と臨床心理学の学習内容について

精神医学と臨床心理学では、それぞれどのような内容を学習するのでしょうか。

精神医学では、生物学的精神医学、臨床心理医学、社会精神医学、児童精神医学、思春期精神医学、老年精神医学などがあり、診断、治療方、薬理学についても学習します。また、医学や薬学が年々進歩していて、学習内容も増加しています。

臨床心理学の学習内容は、臨床心理アセスメト、心理療法、コミュティ援助、研究方の4つの領域を中陰に学習します。

このように学習内容においても、精神医学と臨床心理学では違いがあります。

資格の違いについて|精神医学と臨床心理学

精神医学と臨床心理学は資格についても違いがあります。

精神医学は医師、臨床心理学は臨床心理士の資格になります。

臨床心理士は、就学年数が6年間で指定大学院の修士課程を卒業していることが試験を受けるために必要な条件です。就学年数については精神医学の医師も同じように6年間となっていて、その後数年間は臨床心理実習を経てやっと一人前の医師になります。

また、資格においては大きな違いがあり、医師は国家資格です臨床心理士は民間資格です。そのため、臨床心理士の活動には健康保険が適用されませんし、薬を扱うこともできない、という点が医師との大きな違いになります。

◆この記事は、東京福祉大学名誉学長、立正大学 心理学部元教授の松原達哉先生執筆・監修「臨床心理学図解雑学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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