カウンセリングのスーパービジョンの意味、スーパーバイザーって何?
カウンセリングにおいて「スーパーバイザー」「スーパービジョン」という言葉を聞いたことがある人もいると思います。
スーパーバイザーとスーパービジョン、よく似ている言葉
ですが、それぞれどういう意味なのでしょうか。
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今回は、カウンセリングにおけるスーパービジョン、スーパーバイザーについてポイントを書いてみたいと思います。
カウンセリングのスーパーバイザーとスーパービジョンについて
カウンセリングにおいて、ベテランの心理療法家、先輩カウンセラーから助言や指導を受けることは、大変重要で意味のあることです。
そうした経験豊富な先輩心理臨床家に相談したり、アドバイスを受けることを「スーパービジョン」といいます。
そして、その指導や助言をする指導者を「スーパーバイザー」といいます。
個人的スーパービジョンとは、1人の治療者(カウンセラー)に対して1人の指導者(スーパーバイザー)がつく形を意味します。
他にも、集団(グループ)でスーパーバイザーを受ける症例研究会(ケースカンファレンス)や、他の人が受けているアドバイスや指導を聞く方法など、スーパービジョンにはいろいろな方法があります。
スーパービジョンの重要性について
カウンセリングにおいて、スーパーバイザーによるスーパービジョンは、治療がスタートしてから治療の流れを決める導入期から第2期にかけて、その治療方法が妥当であるかどうかを判断する目的で行われるケースが多くみられます。
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また、治療上の問題が生じやすい第3期の段階において、治療者が気付いていない行き詰まりを打開する目的でスーパービジョンがおこなわれることもあります。
【スーパービジョンのタイミング】
・治療も流れは適切かどうか?
・治療上の行き詰まりや問題はないか?
スーパービジョンの方法
カウンセリングにおいて、スーパーバイザーによるスーパービジョンの方法には、大きく次の3つに分けることができます。
①継続法
②断続法
③グループスーパービジョン
それぞれについてポイントをまとめてみました。
①継続法
継続法とは、一般症例について、毎週継続してスーパービジョンを行っていく方法です。
1回のセッション毎に、スーパーバイザーに詳細を報告し、治療者のとしてどう理解したか、質問や介入の仕方が適切だったか、次回の展開はどうするか、など具体的に報告、指導していく方法です。
スーパービジョンにおいて「継続法」が最も理想的なやり方と考えられています。
②断続法
断続法では、診断的面接が終わった段階で、クライアントの心理状態について討議し、どのような治療方針をたてるかをテーマに、アドバイスや指導を行います。
また、治療プロセスの中で問題が起きた時に、治療経過などを報告し、討議する方法でになります。
③グループスーパービジョン
継続法、断続法は、基本的には個人的スーパービジョンになり、グループスーパービジョンは集団で行う方法です。
スーパーバイザーにふさわしい人物が少ない場合、治療者3人に対してスーパーバイザー1人くらいの割合で、集団的スーパービジョンを行うのも、効果的な方法のひとつです。
ケースカンファレンス(症例研究会)はグループスーパービジョンに該当すると考えるとよいでしょう。
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