パーソナリティ障害の受診、診断は何科?精神科or心療内科

パーソナリティ障害(人格障害)の場合、病院を受診すればすぐに診断できるとは限りません。

場合によっては、何度か診察を重ねた上で、また家族からの話を聞き、他の病気や障害と鑑別して正確な診断を慎重に行うのが通常です。

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パーソナリティ障害の受診は精神科or心療内科?

パーソナリティ障害(人格障害)を治療するのは、病院の何科を受診すればいいのか、と迷ったり悩む人もいるかもしれません。基本的には、パーソナリティ障害(人格障害)の診断、治療を専門的に行う診療科は、精神科か心療内科になります。

とはいっても、精神科や心療内科がある総合病院やクリニックなら、パーソナリティ障害について専門的知識を持ち、治療経験が豊富な医師が必ずいるかというと、そうともいえないのが現状です。

診察、治療を進める中で、症状がなかなか改善しなかったり、主治医との信頼関係が築けなかったり、という場合には、別の病院や主治医に変える選択肢もあります。

医療機関に関する情報は、インターネットで検索して調べることもできます。パーソナリティ障害(人格障害)を専門的に扱っている病院やクリニックを調べてみてください。通院をストレスなく続けていくためにも、できれば家の近くや通いやすい病院にする方がいいでしょう。

診察内容は?パーソナリティ障害の診断

「パーソナリティ障害(人格障害)かもしれない」と思い、病院を受診したとき、どんな診察が行われるのか気になる人もいることでしょう。

病院での診察は、医師は患者さんと面接を行い、今困っていることや悩んでいること、どんな気分なのか、といった質問をするのが一般的です。パーソナリティ障害(人格障害)の診察では、1回だけの面接で患者の状態がすべてわかり、すぐに診断できるというわけにはいきません。

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数回の通院を重ね、何度か医師と患者がやりとりしていく中で、感情や考え方の変化などもチェックしていきます。また、子供の頃の体験や、幼少期の親子関係などについても質問される場合があります。

また、患者本人の話だけでなく、家族などまわりの人の話も診断の参考情報になります。患者本人の気持ちや感じ方、家族が本人に対してどのように感じているか、と両者を比較することで、家族関係についてもよくわかるようになっていきます。

このように診察を数回重ね、患者本人が抱えている問題がはっきりとし、性格や価値観、物の考え方や思考パターンなどの偏りについても、医師がチェックしていき診断を行います。

心理テストを実施することもある

パーソナリティ障害(人格障害)の診断に際して、本人との対話だけで性格や気質が把握できない場合には、心理テストを行うケースもあります。

心理テストには様々な種類があり、本人が質問に回答している質問法、ロールシャッハにような投影法があります。

医師との問診、心理テストの結果などを総合的に分析し、診断基準DSM-5に当てはめて、慎重にパーソナリティ障害の診断を行うのです。

症状が似ている病気との区別も必要

パーソナリティ障害(人格障害)の場合、うつ病や双極性障害、統合失調症など、症状が似ている精神疾患もあるため、他の病気や障害との区別(鑑別)を行う必要があります。

また、他の障害や疾患との合併や併発のケースもあるため、医師は患者の症状や状態をよく理解した上で、慎重に診断をおこなっていきます。

診断に時間がかかることもある

パーソナリティ障害(人格障害)の診断には、時間がかかるケースも少なくありません。本人からの話だけでなく、家族の話も参考にしたり、一定期間の症状の変化、似ている病気や障害との区別を行う必要があるため、診断に時間を要することもあります。

受診していて不安なことや心配に感じることがあるのであれば、気軽に医師に質問してみましょう。診断に時間がかかる理由についても説明を求めてみるとよいでしょう。

◆この記事は、精神科医、精神分析家、元福岡大学医学部教授である牛島定信先生執筆・監修「図解やさしくわかるパーソナリティ障害正しい理解と付き合い方 (ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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